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アーティストプロフィール:

1960年、ペルー・リマ生まれ。現在、リマ在住。

エドゥアルド・トケシは、ペルー・カトリカ大学美術学部卒業。スペイン植民地時代と現在のペルーのイメージが混じり合ったその作品は、アイデンティティーと帰属意識を浮かび上がらせる。トケシの作品は、ペルーのみならず、ラテンアメリカ各地で展示されており、サンパウロ・ビエンナーレやハバナ・ビエンナーレにもペルー代表アーティストとして参加するなど国際的にも活躍している。

トランスクリプト

1960年代の詩人セサル・カルボは、「詩は盲人の杖のようなものだ」と言いました。私にとっては、絵画がそれです。杖は転ぶことを防ぎますが、多くの場合、道は見えません。直感的に感じ、そうだと信じるだけです。もし道が見えるなら、それは別のものなのです。

2つの文化の間に生きていると、アートを作らずにはいられないことがあります。

私にだけしか意味をなさない旗もあります。手放すという喜びのために作った旗もあります。私が分かっているのは、旗にとってその瞬間への反応がすべてだということです。同じ旗は、二度と作れません。同じ反応がでる旗を作ろうと思うことはありません。

独裁政治は素晴らしいアーティスト、素晴らしい運動、素晴らしいアイデアを生みだします。なぜなら人はプレッシャーの下で働くからです。

人は沈黙の片隅で働いています。沈黙に支配された核家族では、誰も何も言わないし、何も表現しないし、誰も君を愛しているとも、君が必要だとも言いません。かわりに沈黙がこう伝えているのです。「あるがままの自分を受け入れなさい。あるがままの私たちを、親を受け入れなさい。そして愛しなさい。私たちはいつも君を思っています。でも、それが言葉にされることは期待しないで」と。私の親は こういう沈黙のコードを持つ人たちです。彼らに愛されているのだろうと、感じなくてはなりません。両親はそんなふうに子どもを育てました。実際、その傾向が顕著に表れていたと思います。

日系コミュニティーは、勤勉をよしとし、名誉と尊厳を重要視してきました。それがいつも山のように大きく目の前にそびえて立っていました。ですから時に、私は直視するのを恐れ、多くの場合、両親をがっかりさせないかと恐れたのです。

この考え、すなわち私たちが負わされているこの暗黙の了解は、今でも時々私について回っています。私たちの世代の多くは、そこから離れられること、逃げられることを知っています。ほかのものに情熱を注いでもよいのです。数多くの絵描きたちが絵を描き続けているのは、こういう理由だと私は思うのです。

人は、虚しさから誰かと関わりたいと思うものです。人との交わりを大事にし、表現したいと思いうなら、あなたを通してではなく、絵画や映画、詩を通して第三者がそれを理解してくれることでしょう。

* * * * *

「トランスパシフィック・ボーダーランド:リマ、ロサンゼルス、メキシコシティー、サンパウロにおける日系ディアスポラのアート」展は、全米日系人博物館にて2017年9月17日から2018年2月25日まで開催しています。この展示では、ラテンアメリカおよび南カリフォルニアのラテンアメリカ・コミュニティの日系人アーティストの体験を探求します。エドゥアルド・トケシはこの展示で紹介しているアーティストの一人です。

この展示の詳細は、下記のウェブサイトをご覧ください。 
janm.org/transpacific-borderlands

Japanese American National Museum 
100 N. Central Ave.  
Los Angeles, CA 90012  
janm.org

*この展示はゲティ基金の支援を受け、ゲティ財団が主催するロサンゼルスとラテンアメリカおよびラテンアートの交流を促進する「パシフィックスタンダードタイム:LA/LA」(バンク・オブ・アメリカ協賛)の一環として開催されます。

JANM — 更新日 9月 22 2018 10:06 p.m.


ニッケイ・ルーツ:私たちの文化の足跡をたどる

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