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アーティストプロフィール:
1938年ブラジル・サンパウロ生まれ。現在、ロサンゼルス在住。
1964年にロサンゼルスに移住し、72年にシュイナード芸術学校(現在のカリフォルニア芸術大学)卒業。74年にはオーティス芸術学校(現在のオーティス・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザイン)修士課程修了。シオカヴァが生み出す木とマクラメからなるトーテム彫刻には、日系人でありブラジル人である彼のルーツが見える。2016年にハマー美術館で開催された「メイドインLA2016」展に参加し、マン賞を受賞。 2021年6月18日逝去。
トランスクリプト
(場所: コンプトン、カリフォルニア)
名前はケンジ・シオカワです。ブラジル生まれです。私がここへ来たのは、1964年、ずいぶん昔のことです。
私は間違いなく、日系ブラジル人です。私の考え方は、ブラジル人そのものですが、私の心は純粋な日本人です。
ここで学校に行き、ここでアーティストとしての自分を作ってきました。私の作品は、人々を感動させ、他人を勇気づけるものでなくてはなりません。私の作ったものが、本当に私の内面から出てきたものなら、何であれ、すごく、すごくうれしいことです。
私は、自然の素材、すなわち木や植物といったすごく手に入れやすいものを使うのが好きです。私の主な作品は木工彫刻です。私が手に取った時点で、素材はすでに歴史を持つのです。
40年、50年…私はアートを作ってきました。私は自分のやっていること信じているからです。アートを作ることは私の仕事です。それは火急のこと、すなわち私がやりたいかどうかではなくて、やらなくてはならないことなのです。今、私はここ、自分のスタジオにいるのが好きです。この瞬間、私自身でいられることを楽しんでいるのです。
年をとるのはありがたいことです。これまでの全ての過程・・・長く生きれば それだけ多く学べるからです。
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「トランスパシフィック・ボーダーランド:リマ、ロサンゼルス、メキシコシティー、サンパウロにおける日系ディアスポラのアート」展は、全米日系人博物館にて2017年9月17日から2018年2月25日まで開催しています。この展示では、ラテンアメリカおよび南カリフォルニアのラテンアメリカ・コミュニティの日系人アーティストの体験を探求します。ケンジ・シオカワはこの展示で紹介しているアーティストの一人です。
この展示の詳細は、下記のウェブサイトをご覧ください。
janm.org/transpacific-borderlands
Japanese American National Museum
100 N. Central Ave.
Los Angeles, CA 90012
janm.org
*この展示はゲティ基金の支援を受け、ゲティ財団が主催するロサンゼルスとラテンアメリカおよびラテンアートの交流を促進する「パシフィックスタンダードタイム:LA/LA」(バンク・オブ・アメリカ協賛)の一環として開催されます。
JANM — 更新日 6月 21 2021 12:33 p.m.
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