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アーティストプロフィール:

1965年、ブラジル・サンパウロ生まれ。現在ニューヨーク在住。

サンパウロ大学建築・都市工学部卒業後、「サンパウロ・ビエンナーレ」にて作品を展示。その後、日本に11年間在住。世界的に有名な日系ブラジル人アーティストの一人であり、世界20カ国以上で展示が行われてきた。オオイワ自身は日系人やブラジル人という意識に止まらず、世界市民として自らを捉えている。オオイワの作品は東京の国立近代美術館、東京都現代美術館、アリゾナのフェニックス美術館などに所蔵されている。

トランスクリプト:

私の名前はオスカール・オオイワです。1965年にサンパウロで生まれました。小さい頃は、家では家族と日本語を話していました。テレビや漫画、友達を通してポルトガル語を話すようになりました。そういう状況で育ったので、2つの言語を話すのは非常に自然なことでした。

2001年にアメリカニューヨークに移った理由の一つは、大きなアート作品、大型絵画を作りたかったからです。日本でそれをするのは少し難しいのです。場所も限られていますし、大型の絵画を扱う市場もありません。

私の作品は、数多くの場所の影響を受けていると思います。映画などの現代的なメディアからの影響もあります。私はブラジルのアートの歴史についての本を読んで育ち、大人になって日本に行き、アジアを旅しました。まるで映画みたいで、私の絵みたいで、映画の風景を映す大きなスクリーンのようでした。そこに人々は暮らせるのです。それが私が大きな絵を描きたい理由です。

これは日本を描いた作品です。岐阜にあるホテルからイメージを得ました。日本の地方で展覧会があった時、泊まったホテルの裏手には平屋のすごく素敵な商店街がありました。でも日本でこういう商店街を見かけることはほとんどありません。今風のショッピングモールに取って代わってしまっているからです。

日本の地方がかかえるもう一つの問題は、人口の減少です。若い世代は東京や大都市の学校に行きます。そのまま都会で仕事を見つけて働くので、地方はほとんど見捨てられてしまうのです。

私は毎朝起きたら、食事をし、仕事に行きます。基本的には寡黙な人間ですが、世界を見つめる目、世界について考える目には自信があります。この仕事は、たくさん旅行できるし、人生について考える時間を持つことができる素晴らしい職業です。

* * * * *

「トランスパシフィック・ボーダーランド:リマ、ロサンゼルス、メキシコシティー、サンパウロにおける日系ディアスポラのアート」展は、全米日系人博物館にて2017年9月17日から2018年2月25日まで開催しています。この展示では、ラテンアメリカおよび南カリフォルニアのラテンアメリカ・コミュニティの日系人アーティストの体験を探求します。オスカール・オオイワはこの展示で紹介しているアーティストの一人です。

この展示の詳細は、下記のウェブサイトをご覧ください。
janm.org/transpacific-borderlands

Japanese American National Museum
100 N. Central Ave.
Los Angeles, CA 90012
janm.org

*この展示はゲティ基金の支援を受け、ゲティ財団が主催するロサンゼルスとラテンアメリカおよびラテンアートの交流を促進する「パシフィックスタンダードタイム:LA/LA」(バンク・オブ・アメリカ協賛)の一環として開催されます。

JANM — 更新日 9月 22 2018 10:06 p.m.


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