性別によるハパ・プロジェクトに対する反応の違い
予想外の面白い発見がありました。1000人くらい写真を撮ったんですが、だいたい3分の2から4分の3が女性なんです。そんな結果がで るとは全く予想もしていませんでした。なぜ女性の方が多いのだろうと考えさせられましたよ。べつに女性のハパの方が生物学的に多いわけでもないです し・・・わかったのは、おそらくこの国では女性の方が「What are you(あなたは一体何ですか)?」という問いに直面することが多いため、男性よりもこのプロジェクトに関心があり、また率先して自分の事について話すの ではないかということです。これは私にとって大きな発見でした。私は仕事の中で男らしさについて、東洋での考え方と比較してこの国では(男らしい)強さを どのように測るかについて色々と話します。例えば授業で男らしい強さをどう測るか?と生徒に問うと「ほら、男は泣かないでしょ、男は強いんだ。」「父親が 亡くなったけど、彼は泣かなかった。」「彼は泥棒を撃退した。」「彼はあの男をぼこぼこに殴った。」といったものがあがります。これに対し「量子物理学を マスターした。」「バイオリンをマスターした。」「年老いた両親の面倒をみている。」というようなものについては、この国では強さとして評価しません。つ まり、自分のことを(べらべらと)話して自分から喜んで写真を撮ってもらうという行為と、自分のことを(べらべら)しゃべるのは男らしくないというこの国 の評価(基準)の2つの要素は関連しているのではないかと思うのです。学びましたね・・・後でなるほどと考えされられましたよ。こういったことには常に興 味がありましたからね。