ディスカバー・ニッケイ

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テッサク


2016年12月19日 - 2023年2月19日

テッサクは、第二次世界大戦中にトゥーリー レイク強制収容所で発行されていた短命の雑誌の名前です。また、「有刺鉄線」という意味もあります。このシリーズは、日系アメリカ人の強制収容に関する物語を明るみに出し、親密で率直な会話で、これまで語られなかった物語に光を当てます。テッサクは、過去の教訓を忘れてはならない文化的、政治的時代を迎えるにあたり、人種ヒステリーの結果を前面に押し出しています。



このシリーズのストーリー

リーランド・イナバ - パート 3

2021年11月14日 • エミコ・ツチダ

パート2を読む>>前にお聞きしたかったのですが、あなたがリバーサイドのキャンプに出発する前に、お母さんは働いていましたか? 彼女は父の診療所の受付係でした。父は開業したばかりでお金があまりなかったからです。それで彼女は電話に出て、予約を取ったり、そういうことをしていました。だから彼女は毎日仕事に行き、私たちは家政婦かメイドに世話をしてもらっていました。 [ホリー]鮮明な詳細をお聞きになりたいなら、私たちがマンザナーに行ったときの配給について話したのを覚えています…

リーランド・イナバ - パート 2

2021年11月7日 • エミコ・ツチダ

パート 1 を読む >>それで、あなたの両親がこの二国間の緊張や戦争が勃発したことについて何か言っていたのを覚えていますか?いいえ、彼らはそのことについて話しませんでした。話すよりも、隠しておいたり、背景に押しやったりする方が簡単だったと思います。まず第一に、父は異邦人だとみなされてすぐに連れ去られました。そのため、母はすべての予定をキャンセルするなど、他のすべてのことを引き受けなければなりませんでした。幸運なことに、父が事務所を構えていた建物の所有者である大家…

リーランド・イナバ - パート 1

2021年10月31日 • エミコ・ツチダ

「重要なのは、彼ら自身が二国間の問題に何ら関与していなかったということだと思います。問題を拡大したり、縮小したりすることはできません。それはあなたの手に負えないことです。まるで神の意志のようなものです。私たちに何ができるでしょうか?」 — リーランド・イナバリーランド・イナバは、カリフォルニア州リバーサイドの農場で育ちました。リバーサイドは、インランド・エンパイアとして知られる南カリフォルニアの広大な地域にある都市です。戦前、この地域は日系アメリカ人の存在とコミュニティで賑…

メアリー・イワミ - パート 3

2021年3月7日 • エミコ・ツチダ

パート2を読む>>戦争が終わったときの収容所について、どのようなことを覚えていますか?戦争が終わり日本が降伏すると、トゥーリー湖は年配の人たち、特に女性が地面に座り、泣き叫んだり土を打ったりする泣き声でいっぱいになりました。私はその悲しみを思い出すことができ、彼らにとても同情しました。親日派の人たちがあまりにも多かったので、年配の人たちがどうやってやっていけるのだろうと想像もつきませんでした。やがて父親たちは仕事を探すためにキャンプを離れることを許されました。彼…

メアリー・イワミ - パート 2

2021年2月28日 • エミコ・ツチダ

パート 1 を読む >>真珠湾攻撃が起こったとき、その日のことを覚えていますか? その日の出来事を私はまったく覚えていません。私たちが農場にいたため、爆撃されていることさえ知らなかったのだと思います。でも、男たちが話していたので父は知っていました。でも私たちは話さなかったし、私には何も思い浮かびませんでした。戦争が何なのか、何も知りませんでした。あなたの父親と話をしに来た政府関係者について、どのようなことを覚えていますか?バッジをつけて、見た目が違っていたのを覚…

メアリー・イワミ - パート 1

2021年2月21日 • エミコ・ツチダ

「苦労しました。彼らが建ててくれた小さな家に住めるようになってからは、すべてが幸せでした。でも、戦争が起きて、彼らはその快適な生活から引き離されてしまったのです。」 — メアリー・イワミメアリー(イデモト)イワミさんは、カリフォルニア州サリナスの農地で農業を営んでいた両親の人生が一瞬にして永久に変わってしまった日のことを覚えている。真珠湾攻撃後、FBI の捜査官が自宅を訪れ、メアリーさんの父親に、日本とのつながりや母国への共感を示すものはすべて処分するよう警告した。多くの一…

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このシリーズの執筆者

エミコ・ツチダはサンフランシスコ在住のフリーランスライター兼デジタルマーケターです。混血のアジア系アメリカ人女性の表現について執筆し、トップクラスのアジア系アメリカ人女性シェフ数名にインタビューしてきました。彼女の作品は、ヴィレッジ・ヴォイス、アジア系アメリカ人メディアセンター、近日発売予定の「Beiging of America」シリーズに掲載されています。彼女は、強制収容所を体験した日系アメリカ人の体験談を集めるプロジェクト「Tessaku」の創始者でもあります。

2016年12月更新