ディスカバー・ニッケイ

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テッサク


2016年12月19日 - 2023年2月19日

テッサクは、第二次世界大戦中にトゥーリー レイク強制収容所で発行されていた短命の雑誌の名前です。また、「有刺鉄線」という意味もあります。このシリーズは、日系アメリカ人の強制収容に関する物語を明るみに出し、親密で率直な会話で、これまで語られなかった物語に光を当てます。テッサクは、過去の教訓を忘れてはならない文化的、政治的時代を迎えるにあたり、人種ヒステリーの結果を前面に押し出しています。



このシリーズのストーリー

ロバート・タナカ - パート 2

2017年6月29日 • エミコ・ツチダ

パート 1 を読む >>ボブ、戻ってもいいですか?ワトソンビルから集合センターに行ったときのことを覚えていますか?そして、集合センターからトゥーリーレイクに行ったときのことを覚えていますか?ああ、最初に引っ越したときはデイビスに行きました。私は大学3年生のときをデイビスで過ごしました。ちょうどその頃、エグゼクティブ9066がやって来ました。そこで[友人の]カーニーさんが酪農場を経営していました。彼は「君を電車まで送らないといけないから、荷物を積んだトラックで送っ…

ロバート・タナカ - パート 1

2017年6月28日 • エミコ・ツチダ

結婚して家族を持ったとき、両親が経験したことがようやく理解できました。両親は日本人に起こっていることにパニックになっていることを決して表に出さなかった。両親はとても冷静で強い人々でした。 — ロバート・タナカロバートは、穏やかで気楽な性格で、見る人を惹きつけます。少し辛​​口なユーモアを交えながら、涙や震える声で時折表れる深い感情をうまく表現します。両親の静かな強さや、ロバートの人生を変えてくれたキャンプの優しい音楽教師を思い出すと、感謝の気持ちでいっぱいになります。92歳…

トミー宮原富子 - パート 2

2017年6月14日 • エミコ・ツチダ

パート 1 を読む >>トミーはキャンプで働かなければならなかったのですか?トミーは到着して以来ずっと働いていて、テンサイを収穫していました。 テンサイが不足していたというのは馬鹿げているように聞こえますが、男性は全員徴兵に応じていたため、農場労働者が減り、その地域の農家は危機に瀕していたため、これは本当に重要なことでした。つまり、労働キャンプのようなもので、労働力の供給源となる自発的な捕虜を収容する場所だったと思います。それでトミーは入隊し、やるべきことをやり…

トミー宮原富子 - パート 1

2017年6月13日 • エミコ・ツチダ

「彼女の人生経験はとてもアメリカ的でした。彼女は土地を耕し、いつも汚れていました。8歳のときから働いていました。ブルーカラーのような労働倫理でした。彼女はとてもアメリカ人的だと感じました。」 —トミー宮原富子私はサンフランシスコでトミーの孫娘、カーリー・ペレラと会いました。直接会うのは初めてでしたが、偶然にも私たちの人生は重なっていました。私たちは二人ともサンノゼで育ち、キャンプでの体験を決して語らなかった祖父母の写真から物語の断片をつなぎ合わせて、語られなかった過去を取り…

稲田正雄 - パート 2

2017年5月25日 • エミコ・ツチダ

パート 1 を読む >>なるほど。それでフィリピンに上陸したんですね。 ええ。私たちがフィリピンにいた2、3週間後、日本との戦争が終わりました。それでその翌日、私と私の知り合いのもう一人の軍曹は、新聞の翻訳のために東京のウィロビー少佐の本部に飛行機で向かったのです。そして、もう一つの出来事は、私が東京に着いて第一ビルに配属されたとき、近くに警察署があるのに気づいたことです。姉が歌手としてかなり有名で、戦時中に逃げてきたことは知っていました。そこで警察署に行って、…

稲田正雄 - パート 1

2017年5月24日 • エミコ・ツチダ

だからこそ、私はいつも自分自身にこう考えなければならないのです。「何が原因かは分からないけど、私に起こることはすべて偶然か偶然で、そして私は救われる。」 -- 稲田正雄トム・イナダは、誰かが自分のことを気にかけてくれていると信じている。失業、第二次世界大戦で最も犠牲者が多かった大隊の補充、妻になるべき女性との出会いのなさなど、トムが陥っていたであろう数々の悲惨な状況にもかかわらず、トムは運が良かったようだ。そして、彼がその成功に最もふさわしい人物であると思わずにはいられない…

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このシリーズの執筆者

エミコ・ツチダはサンフランシスコ在住のフリーランスライター兼デジタルマーケターです。混血のアジア系アメリカ人女性の表現について執筆し、トップクラスのアジア系アメリカ人女性シェフ数名にインタビューしてきました。彼女の作品は、ヴィレッジ・ヴォイス、アジア系アメリカ人メディアセンター、近日発売予定の「Beiging of America」シリーズに掲載されています。彼女は、強制収容所を体験した日系アメリカ人の体験談を集めるプロジェクト「Tessaku」の創始者でもあります。

2016年12月更新