第1回 大高の記憶、鮮やかに ~ 篤常重さん(名瀬出身)
1908年、日本人がブラジルへ集団移住を始めた。10年後の1918年、鹿児島県奄美からもブラジルへ渡る人々が現れた。2018年はそれから100年目に当たる。筆者は2018年2月25日、奄美文化センターで開催された「奄美市まなび・福祉フェスタ」に奄美からブラジルへ渡った人々を紹介するため、「奄美ブラジル移民談話会」と称し、ブラジル在住の奄美出身者のインタビュー映像やパネル展示を行った。
「親戚がブラジルへ行った」「近所にブラジルから帰国した人がいる」など、ブラジル移民を身近に感じている感想がある中、ある来場者からの「奄美でもあったんだ、ブラジル“棄民”」という感想が気になった。
ブラジル移民は&…