南米の日系人、日本のラティーノ日系人

日本在住日系アルゼンチン人のアルベルト松本氏によるコラム。日本に住む日系人の教育問題、労働状況、習慣、日本語問題。アイテンディティなど、様々な議題について分析、議論。

education ja es

日系人の日本への留学・研修、その意義と将来設計への活用

中南米の日系人が日本へ留学することは今やそう珍しいことではない。通常の奨学金プログラム(文部科学省の外国人留学生奨学金制度等)、日系人だけ を対象にしたJICAの日系研修員プログラム、県費留学、そして数年前からスタートした日本財団の「日系スカラーシップ」等がある。年間約200人がこう した制度を利用して日本で専門的な研修を受けたり、大学学部、大学院への留学を試みている

日本政府の配慮によって日系人達は非常に恵まれた状況にある。本国で大卒でなくとも自分の職業分野やある程度専門的な業種にいるものは短期間とはい え奨学生として来日することができる。また地元日系コミュニティーで日本語を教えている日本語教師も同じ身分で毎年訪れている。近年、日系研修員の中には 留学や研修で数回来日している「留学慣れ」しているグループと、「まったくはじめてで殆ど日本語のできない」グループとが混合して存在する ...

続きを読む

education ja es

南米日系社会の日本語教育と日本在住日系就労者子弟のスペイン語

世界には約300万人の日本語学習者がいるとされているが1、日本人移民が多かった中南米地域では4万人強で全体の1.2% ぐらいである。移住者たちが定着したコロニア(日本人及びその子孫が集住している農業移住地)が存在する国やプラジルのように130万人以上の日系人を抱 えている国等を見ても、日本語学習者の詳細はブラジルで2万1千人、メキシコで6千人、アルゼンチンで約5千人、パラグアイで3千人強、ペルーで3千人 弱、そしてボリビアでは600人相当である。この数には最近増えている非日系人も含まれているが、6〜7割ぐらいは日系人とみていいだろう。

この調査によると、学習者の6割強、機関数でも4割以上、そして教師数の5割以上が東アジア(韓国、中国 ...

続きを読む

migration ja es

第1回目の海外ペルー人大会とCOPANI大会、海外日系人大会を考える

約1ヶ月前、11月2日から4日のことであるが、この東京で第1回目の「日本在住ペルー人大会」が第3回「海外ペルー人団体連合大会1」と共に開催された2。日本にペルー人が日系就労者として来日してから20年近くになるが、そうした節目にこのような大会が開催されたことはとても喜ばしい反面、それだけ彼たちの存在も日本社会だけではなく本国でも移民として注目されているということだ。

今回の大会には米国を中心に合計50人近くが来日し、ペルーの米州機構駐在のアラオス大使やペルーからは住民登録・身分照合機構RENIECのルイ ス・ボット局長もゲストスピーカーとして参加した。その他、アメリカやスペインで成功し、これらの国で在住している同胞や本国ペルーの貧困地区で様々な社 会活動や支援事業を展開している医師や大学教授も参加し、貴重な話しを参加者にした。みんなそれなりの思惑で海外へ移住し又は移民せざるを得なく、その移 民先で信頼を獲得して成功してきた人達ばかりである ...

続きを読む