ディスカバー・ニッケイ

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第8回 イマジン・リトル東京ショートストーリー・コンテスト


2021年5月24日 - 2021年7月5日

毎年行われているリトル東京歴史協会主催の「イマジン・リトル東京」ショートストーリー・コンテストは、今年で第8回を迎えました。ロサンゼルスのリトル東京への認識を高めるため、新人およびベテラン作家を問わず、リトル東京やそこにいる人々を舞台とした物語を募集しました。このコンテストは成年、青少年、日本語の3部門で構成され、書き手は過去、現在、未来の設定で架空の物語を紡ぎます。2021年5月23日に行われたバーチャル授賞式では、マイケル・パルマを司会とし、を、舞台俳優のグレッグ・ワタナベ、ジュリー・リー、井上英治(敬称略)が、各部門における最優秀賞を受賞した作品を朗読しました。

受賞作品


* その他のイマジン・リトル東京ショートストーリー・コンテストもご覧ください:

第1回 イマジン・リトル東京ショートストーリー・コンテスト (英語のみ)>>
第2回 イマジン・リトル東京ショートストーリー・コンテスト >>
第3回 イマジン・リトル東京ショートストーリー・コンテスト >>
第4回 イマジン・リトル東京ショートストーリー・コンテスト >>
第5回 イマジン・リトル東京ショートストーリー・コンテスト >>
第6回 イマジン・リトル東京ショートストーリー・コンテスト >>
第7回 イマジン・リトル東京ショートストーリー・コンテスト >>
第9回 イマジン・リトル東京ショートストーリー・コンテスト >>
第10回 イマジン・リトル東京ショートストーリー・コンテスト >>



このシリーズのストーリー

リトル東京 ~再生の街~

2021年5月26日 • 翔麗

22世紀、リトルトーキョー。 舞い散る粉雪を見上げ、俺はコートの襟を立て、両手に息を吹きかけた。 一世紀前ならこの街で、こんな雪が降ることはなかったと、いつだったかトキオが俺に教えてくれた。トキオとは交番勤務のAIだ。この街がAIとの共存を決めてから、トキオはずっとこの街の治安を守る為、些細な犯罪にも目を光らせてきたらしい。人間の年齢にしたら、喜寿をとっくに迎えているはずだが、トキオの外見は二十代後半の俺と変わらなかった。 AIに人間の職業を奪われるなどと、騒がれた時…

望楼が見えたら

2021年5月24日 • ジェイコブ・ロウ

これらの通りを急いで通り抜けるのはもったいない。居心地のよい広場や曲がりくねった小道、色とりどりの味覚が詰まった店のショーウィンドウ、迷い込みたくなるような隅っこなど、リトルトーキョーはぶらぶら歩くための場所だ。しかし、もちろん、アパートを出るとなると、急いで出かけるしかない。急いで階下に降りる。狭い空間を誰かと共有しないようにエレベーターは避ける。食料品や日用品を買いに行く場所まで走る。そして急いで戻る。散歩は過ぎ去った時代からの贅沢です。市場から急いで戻り、ひとみとズー…

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このシリーズの執筆者

ケンドラ・アリモトは、日系アメリカ人の祖先の記憶と世代間のトラウマ、アイデンティティ、他者性をテーマにした力強い物語を伝えることを使命とする作家、パフォーマー、母親です。現在のプロジェクトには、長編脚本「Starshine and Clay」(American Zoetrope グランプリ受賞、Film First Fund ファイナリスト、PAGE Awards Fellowship 佳作)と「Before I Disappear」(Tribeca Creators Market、Stowe Story Labs)、短編映画「Pachuke」(Screencraft Film Fund 最終候補、Film Independent 財政支援)があります。専業作家および親になる前は、スタンフォード大学とスミス大学を卒業していました。

2021年7月更新


エリーゼ・チャンは高校3年生で、執筆への情熱を再発見しました。ここメリーランド州ボルチモアでは、雨の日は自分でラテを作り、将来の物語や詩のアイデアを練るのが好きです。外が晴れているときは、街を散策したり、バドミントンやローラースケートをしたり、もちろんおいしいものを食べたりしています。パンデミックにより生活はストレスフルで不安定なものになりましたが、執筆は私がこの困難な時期を乗り越え、より明るい未来を期待するのに役立っています。

2021年6月更新


エミリー・ベック・コグバーンは、小説『ルイジアナは図書館を救う』『アヴァズ・プレイス』の著者です。彼女の短編小説はさまざまな文芸誌に掲載されており、最近では『イン・ペアレンシーズ』に掲載されています。彼女は図書館学と哲学の修士号を取得しています。余暇には料理をしたり、バンド「サザン・プリミティブス」で演奏したりしています。

2021年6月更新


10代の頃にアメリカに移住したチハル・コーエンは、グラフィックアーティストになるまでさまざまな雑用をこなしてきました。現在はニューヨークに住んでいます。

2021年6月更新


ジェイコブ・ラウクスはミネソタ州セントポールで生まれ、イリノイ州で育ちました。南カリフォルニア大学で英語学士号とプロフェッショナルライティング修士号を取得しました。現在はリトル東京に住んでいます。

2021年5月更新


ケイシー・ムラセはイーグルロック高校を卒業し、来年度サンディエゴ州立大学で言語病理学を専攻します。ケイシーはリトルトーキョーと常に深いつながりがあり、コミュニティを盛り上げ、日系アメリカ人の歴史と文化について他の人を教育する多くのプログラムやイベントに参加してきました。彼女のお気に入りの日系アメリカ人プログラムやイベントには、絆リーダーシップ、奉仕学習、サマーキャンプ、日系アメリカ人オプティミストバスケットボール、二世ウィーク、ニシガールスカウトなどがあります。ケイシーの趣味には、バスケットボールをすること、友人や家族と過ごすこと、旅行などがあります。

2021年5月更新


幼い頃から手紙など、文を書くことが好きで、今でも時々友人へ手紙を書いています。アメリカ留学の経験があり、その時、リーディングクラスで出された課題が、メキシコの「コヨーテ」について、短い物語を書くという物でした。創作を楽しんでいたのは、クラスで私だけだったと思いますが、私の物語を読んでくれた先生の笑顔は忘れられません。これからも楽しみながら、誰かの心を動かせる物語を書き綴っていけたらと思っています。

(2021年5月 更新)


ソフィヤ・イチダ・スウィートは、ロサンゼルス出身の日系アメリカ人作家兼イラストレーターです。彼女の児童書「Japanese ABC's」「Together Again」は、世界中に若いファンがいます。ソフィヤは最近、カリフォルニア大学バークレー校で英語の学位を取得しました。ソフィヤ・スウィートは作曲とプロデュースも行っており、お盆や好きな食べ物に関する曲を作っています。ソフィヤは、暇なときには、リトル東京のパン屋を訪ねたり、ソーテルのジャイアント・ロボット・ギャラリーを散策したり、JANM で新しい展示を見たりしています。

2021年6月更新