イマジン・リトル東京ショートストーリー・コンテスト IV

リトル東京歴史協会主催の第4回ショートストーリー・コンテストは、2017年4月20日、リトル東京の日米文化会館ガーデンルームで行われた授賞式をもって幕を閉じました。日本食が提供された簡単なレセプションに続き、観客の皆さんの前で入賞作品と受賞者が発表されました。そしてプロの俳優が受賞作品を朗読劇風に読み、すべてのみなさんにお楽しみいただけるよう言葉に命が吹き込まれました。授賞式に出席した青少年部門と日本語部門の受賞者には500ドルの賞金が手渡され、英語部門の受賞者はニュージーランドの自宅からスカイプで参加しました!

最優秀作品

  • 日本語部門:「巻きすの神様」 森 マサフミ
  • 英語部門:「Unspoken」 エイザベス・ファリス [英語のみ]
  • 青少年部門:「To Walk the Path of Memories」 マデレイン・チョウ、ジェイミー・ハン [英語のみ]

* その他のイマジン・リトル東京ショートストーリー・コンテストもご覧ください:

第1回イマジン・リトル東京ショートストーリー・コンテスト (英語のみ)>>
第2回イマジン・リトル東京ショートストーリー・コンテスト >>
第3回イマジン・リトル東京ショートストーリー・コンテスト >>

food ja

巻きすの神様

今夜、引退する私は、えも言われぬ罪の意識にさいなまれている。

ここリトル東京で寿司を握って55年… いや、正確には巻いて55年と言うべきかもしれない。1963年、私があの“トリプルTロール”を考案して以来、世界は劇的に変わってしまった。

当時まだ寿司は、日系人と一部の食通だけのものだった。一般のアメリカ人は生魚に抵抗を示しており、海苔は黒い紙のようだと気味悪がって、わざわざはがして食べる客もいたほどだ。本格的な江戸前寿司を売りにしていた私の店には閑古鳥が鳴き、明日にでも廃業しそうな状況だった。

もうすぐ2人目の子供が生まれるっていうのに、ここで店をたたむわけにはいかない。奮起した私は、起死回生の新メニューに取り組んだ。

生魚が苦手なら、代わりに天ぷらはどうだ?味は流行りのテリヤキソースでパンチを効かせよう ...

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UNSPOKEN

Mama needed eggs. I was happy to walk down First Street to buy a dozen from Golden Nest Market. I picked up a carton and checked to make sure none were broken and then I looked at some of the magazines. There was a new one called Ms. Magazine. The cover had a drawing of a woman with eight arms. With one arm she was using a feather duster. With other arms, she ironed, held the steering wheel of a car, fried an egg in a frying pan, and wrote on a typewriter. Mr. Takahashi cleared his throat. Loudly. He ...

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