福田 恵子

(ふくだ・けいこ)

大分県出身。国際基督教大学を卒業後、東京の情報誌出版社に勤務。1992年単身渡米。日本語のコミュニティー誌の編集長を 11年。2003年フリーランスとなり、人物取材を中心に、日米の雑誌に執筆。共著書に「日本に生まれて」(阪急コミュニケーションズ刊)がある。

(2008年2月 更新)

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私たちの物語の力

ウチナーンチュを繋ぐメディア「One Okinawa」の長濱良起さん

コロニアオキナワ

「世界のウチナーンチュを繋ぐメディア」として、2019年10月30日(注:10月30日は「世界ウチナーンチュの日)に開設されたのがウェブマガジン「One Okinawa」。同媒体にはハワイのウチナーンチュのインタビューや首里城焼失のレポートが掲載されている。発起人の長濱良起さんは琉球新報に勤めていた元新聞記者で沖縄県在住。

「この媒体を立ち上げようという構想は頭の片隅には数年前からあったんですが、今年(2019年)の4月末くらいに関空からハワイまで1万円くらいの航空券が売り出されたので、チャンスとばかりにそれでハワイに行き、現地で沖縄関連の方を取材してきたのを機に動き始めました。ハワイ取材の半年くらい前には仲間を集め出して、1人は琉球新報時代の同期でハワイ留学の経験がある人で営業、メキシコ留学経験があってスペイン語が流暢な同じく新報出身のライター、それに小学校の同級生でウェブのデザインを担当してくれている女性という構成です」。

長濱さんが、沖縄系移民について実際に知ったのは、10年前に遡る ...

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『テラスハウス』で注目されたミュージシャン・俳優のEDEN KAIさん

綺麗な日本語のハワイの高校生

高校生の娘の勧めで『テラスハウス』を見始めた。若い男女がシェアハウスで共同生活を送る中で生まれる恋愛や葛藤、そして夢を追いかける姿を追うリアリティーTV。番組冒頭のナレーションでは「台本はない」と断りが入る。6人の男女の等身大が視聴者の共感を呼び、2017年からはNetflixの配信により世界中で視聴できるようになった。『テラスハウス』には東京編や軽井沢編などいくつものシリーズがあるが、私自身が釘付けになったのは『テラスハウス ALOHA STATE』だ。タイトルから分かるように舞台はハワイの一軒家。登場人物は、シェアハウスへの入居、そして退居で何人も入れ替わったが、その中で特に印象的だったのが悠介(鮎澤悠介)だ ...

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日本の社会科教師と巡ったロサンゼルスの日系コミュニティー

日本の人は日系を知らない

アメリカに渡って28年になる。その間、ライターという仕事柄、多くの日系アメリカ人に取材をしてきた。また、自分と同じ境遇の人がなぜアメリカに来ようと思ったか、そして実現するためにその人の背中を押したのは何なのかということにも興味があり、アメリカに暮らす大勢の新一世にも話を聞いた。そして、いつも思う。日本から来た人は日系人のことをあまり知らない。日系人が戦時中に強制収容所に送り込まれたこと、戦後、ゼロからの再出発を強いられたこと。アメリカで生活している日本人でさえそうなのだ。アメリカに観光や出張で来る程度の日本国内に暮らす日本人は、ほとんど日系人について知らない。だからこそ、私はこのDiscover Nikkeiという、世界中どこからでも見られるオンラインの媒体で、アメリカの日系人や新一世について伝えてきたつもりだ。先日、自分の仕事が報われたと思えることがあった ...

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創立110周年迎えた北米沖縄県人会 — 全米各地や沖縄から人々が集う

ウチナーンチュの誇り

2019年8月31日、レイバーデイ連休の初日、ガーデナ市のケン・ナカオカ・コミュニティー・センターで、約200名の参加者を集めて、北米沖縄県人会(OAA)の110周年式典が盛大に開催された。この式典は本来であれば、翌9月1日に隣接するレドンドビーチ市のパフォーミングアーツセンターで予定されていた、沖縄出身のバンドBEGINの公演前夜祭という位置付けだった。しかし、残念なことにビザが間に合わず、BEGINの公演は延期となった。110周年に花を添えるイベントはなくなったが、記念式典にはOAAの会員だけでなく、ラスベガス、シカゴ、アリゾナ、サンディエゴと全米各地の沖縄県人会の代表者、さらには遠く沖縄県からも沖縄県文化スポーツ統括監の山城貴子さん、沖縄県議会北米派遣団団長で沖縄県議会の赤嶺昇副議長を始め ...

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オレンジ郡で盛業中の本格的蕎麦屋、そして沖縄料理の「みなみ」

ビール会社退職後に起業、蕎麦屋を開店した理由

ここ数年、南カリフォルニアの日本食地図はますます濃密になっている。1960年代に上陸した寿司、その後の天ぷら、しゃぶしゃぶ、最近は居酒屋、ラーメン、うどん、焼き鳥とアメリカ人が知る日本食の種類は益々多彩になりつつある。そして、蕎麦。20年ほど前にロサンゼルス南郊のガーデナに開店したお多福という蕎麦店に人気が集まり、数年前にはタスティンに田中家が誕生し、蕎麦の知名度は深く静かに浸透しているのが蕎麦だ。

その蕎麦ブームを一気に高みにまで押し上げる可能性を感じたのが、オレンジ郡のラグナヒルズに2018年秋に開店した蕎麦居酒屋みなみだ。サウスベイにまで伝わってきた「みなみの蕎麦は美味しい」という噂を頼りに同店を訪れたのは2019年2月だった。天井が高くロフト風のモダンなインテリア。伝統的な蕎麦屋とはかけ離れた雰囲気だが、後でオーナーの服部さんに聞いたところによると、「蕎麦を打つ工場のイメージ ...

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