ディスカバー・ニッケイ

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シャーロン・ヤマト

(Sharon Yamato)

@Sharony360

シャーロン・ヤマトは、ロサンゼルスにて活躍中のライター兼映像作家。日系人の強制収容をテーマとした自身の著書、『Out of Infamy』、『A Flicker in Eternity』、『Moving Walls』の映画化に際し、プローデューサー及び監督を務める。受賞歴を持つバーチャルリアリティプロジェクト「A Life in Pieces」では、クリエイティブコンサルタントを務めた。現在は、弁護士・公民権運動の指導者として知られる、ウェイン・M・コリンズのドキュメンタリー制作に携わっている。ライターとしても、全米日系人博物館の創設者であるブルース・T・カジ氏の自伝『Jive Bomber: A Sentimental Journey』をカジ氏と共著、また『ロサンゼルス・タイムズ』にて記事の執筆を行うなど、活動は多岐に渡る。現在は、『羅府新報』にてコラムを執筆。さらに、全米日系人博物館、Go For Broke National Education Center(Go For Broke国立教育センター)にてコンサルタントを務めた経歴を持つほか、シアトルの非営利団体であるDensho(伝承)にて、口述歴史のインタビューにも従事してきた。UCLAにて英語の学士号及び修士号を取得している。

(2023年3月 更新)


この執筆者によるストーリー

慰霊の力
慰霊帳、金継ぎ、そしてカルマの転換:プロジェクト創設者ダンカン隆賢ウィリアムズ氏との対談

2022年11月27日 • シャーロン・ヤマト

第二次世界大戦中に75か所におよぶ強制収容所に収容された12万5284名の日系人の名前を記録した一冊の聖典「慰霊帳」は、素晴らしい制作チームによる独創的な着想と入念なリサーチによって創りあげられました。南カリフォルニア大学の伊藤真聰日本宗教・文化研究センター所長のダンカン隆賢ウイリアムズと、カヤ・プレス出版社のスンヨン・リーの主導のもとまとめられたこの聖典は、日本という国の根底をなす精神的な要素を備えた、生ける記念碑ともいえます。 強制収容所における仏教について取り上げた…

愛するハートマウンテンの農家への感動的な別れ

2022年5月5日 • シャーロン・ヤマト

ワイオミング州パウエルの広大な埃っぽい農地に沿って伸び、ハート マウンテンの影に何マイルも続く、90 号線と 9 号線が交わる地点の見渡す限り、60 台のトラクターが、タク オガワ氏が 70 年以上もの間手入れし、育ててきた自作農場の前を行進しました。農民の行列は、開拓者、隣人、同僚、助手、友人として知っていたこの人物に敬意を表すためにやって来ました。 3月31日、小川氏は96歳で静かに息を引き取った。ちょうど日が昇る頃で、おそらくいつもなら畑を耕しに出かける頃だったと思わ…

大久保ミネのアートの裏側

2021年8月26日 • シャーロン・ヤマト

ミネ・オオクボの先駆的なグラフィック・メモワール『 Citizen 13660 』の出版75周年を記念して、全米日系人博物館が同博物館所蔵のオオクボの傑作コレクションから選んだ展覧会を開催するのは、実にふさわしいことだろう。20年以上前、同博物館が著名な日系アメリカ人アートの収蔵庫としての評判を築きつつあったとき、革新的なシニアキュレーターでアートの立役者でもあるカリン・ヒガが、オオクボとその遺産管理団体を説得して、今では古典となった本の200点を超えるオリジナルスケッチや…

詩人と牧師の過激化:ダイアン・C・フジノによる二世過激派の考察 山田光恵とS・マイケル・ヤスタケ

2021年5月21日 • シャーロン・ヤマト

ダイアン・C・フジノのような熱心な学者でなければ、詩人のミツエ・ヤマダとS・マイケル・ヤスタケ牧師という並外れた姉弟の人生を、激動の二世の境遇に深く入り込みながら語ることはできませんでした。フジノはこれまで、公民権運動家のユリ・コチヤマやブラックパンサー党の著名なメンバーであるリチャード・アオキといった大胆な日系アメリカ人に関する本を著してきました。日系アメリカ人の歴史に常に新たな光を当ててきたフジノの最新刊、 『二世の急進派:ミツエ・ヤマダとマイケル・ヤスタケのフェミニス…

絆2020:ニッケイの思いやりと連帯―新型コロナウイルスの世界的大流行を受けて
コロナ禍での感謝

2020年12月8日 • シャーロン・ヤマト

昨年 3 月に数か月間ソーシャル ディスタンシングとして始まったものが、COVID19 が驚異的な速度で増加している現在、長期の隔離の可能性へと変わりました。私は「高リスク」と見なされる高齢者の誇りある一員として、自宅待機のストレスと緊張を個人的に証言できます。おそらく最も大きな喪失は、電話やコンピューターの画面で会える人以外との社会的交流がなくなったことです。Skype、FaceTime、Zoom が日常的な活動になり、ウェブスター辞典に実際の動詞として掲載されるようにな…

絆2020:ニッケイの思いやりと連帯―新型コロナウイルスの世界的大流行を受けて
EO9066 vs. COVID-19

2020年4月30日 • シャーロン・ヤマト

生涯最悪の災害として知られるようになったパンデミックについて、私は何を言えばいいのか悩んでいます。感染者数と死亡者数の統計が着実に増えるにつれ、この感染力の強いウイルスが、危険な高リスク年齢層に属する私の大切な人に確実に感染するだろうと知りながら、これほど将来に恐怖と不安を感じたことは記憶にありません。 この差し迫った恐怖の真っ只中、私はベビーブーマー世代やそれ以下の世代のほとんどが、家族が自由を奪われ、家を追われ、民族のせいで憎まれたアメリカの歴史におけるもう一つの恐ろし…

父から息子へ受け継がれるトゥーリー湖の歴史:清水巌さんと清水博さん

2019年9月26日 • シャーロン・ヤマト

トゥーリー湖委員会委員長の清水宏さんは、日本語で書かれた書類のフォルダーを握りしめ、1994年に初めてトゥーリー湖巡礼に参加した。彼は、かつて北カリフォルニアの日刊紙だった北米毎日で巡礼を告知する記事を見た。彼の父、巌さんは、その創刊に尽力しただけでなく、25年近く日本語版編集長も務めた。ヒロシさんは、生まれ故郷のトパーズを「ホームキャンプ」とみなしていたが、子供の頃に過ごした場所に興味があった。それでも、トゥーリー湖についてはあまり知らなかったが、トパーズを後に両親と共に…

文化の融合とアイデンティティ:沖縄日系ペルー系アメリカ人4世が語る

2019年6月11日 • シャーロン・ヤマト

ミシェル・ヤマシロさんは、自分の意見を言うのにあまり苦労していないと言われてきた。この28歳の日系人は、自分の率直な意見の言い方が、日系ペルー人の両親から「批判的に考え、意見を持つ」ように教えられたのか、それとも沖縄出身の祖父母から、三大陸にわたる家族の歴史を彼女に知ってもらい理解してもらいたいと願われたのか、よくわからない。その起源が何であれ、若者支援団体「絆」の元暫定代表は、過去がどんなに多様で波乱に富んでいたとしても、家族の歴史と文化を学び共有することへの誇り高い情熱…

フレズノのおいしい独創的な餅

2019年5月29日 • シャーロン・ヤマト

私がフレズノのランドマーク的存在である餅屋、光月堂について初めて知ったのは、16年前、全米日系人博物館の年次晩餐会のためにリサーチをしていたときだった。このイベントのテーマは「家族を称える」で、3世代にわたって家族で経営されている70以上の企業に敬意を表したもので、その多くは家族経営から始まり、1世紀以上経った今でも力強く存続している。受賞者のほとんどは、戦時中の強制収容による突然の長期にわたる中断という最大の障害にもかかわらず、あらゆる困難を乗り越えて生き延びてきた企業だ…

ハートマウンテンで再発見されたアート

2019年4月15日 • シャーロン・ヤマト

ハートマウンテンが、同名の収容所に監禁されていた多くの芸術家たちのインスピレーションの源であったことは周知の事実である。ワイオミング州ビッグホーン盆地の広大な荒野にそびえる孤独な山頂は、その呪縛の下で自由を失った多くの人々にとって、孤立、忍耐、そして希望の象徴となった。この象徴は、二世の夫とともに自ら投獄されたことで知られる著名な白人スケッチ画家兼水彩画家のエステル・ペック・イシゴのような多くの芸術家を奮い立たせた可能性が高い。イシゴは、この山頂を自身の著書『ローン・ハート…

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