ディスカバー・ニッケイ

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八巻 由利子

(やまき・ゆりこ)


東京都出身。1993年よりニューヨーク在住。『エスクァイア日本版』の特派員を務めたほか、語学、アート、メディア、人種問題などについて誌紙に執筆。アメリカに移ってから、西海岸とニューヨークに住んでいた大伯母について知らされたのを契機に、その足跡を調査中。主な著書:『ニューヨーク発・生録英語』、共編著:『笑われる日本人』

(2012年10月 更新) 


この執筆者によるストーリー

ニッケイ物語 1 — いただきます!ニッケイ食文化を味わう
“おふくろの味”オートミールと親父のおじや

2012年11月5日 • 八巻 由利子

日本のおふくろの味といえば芋の煮っころがしとかお煮染めが想像されるかもしれないが、家ではまるで違っていた。朝食の懐かしい味といえばオートミールだ。 私が育った頃はまだ外国製品のことを舶来品と呼び、輸入食品はデパートや特定のお店に行かないと入手できなかった。しかし、舶来品好きの母は私と弟をアメリカ製の離乳食で育てた。そんなわけで、朝食もチーズトーストにミルク、スクランブルエッグとハムまたはベーコン、そしてオートミールだった。固めに作ったオートミールにミルクとバターと砂糖をかけ…

ニッケイ物語 1 — いただきます!ニッケイ食文化を味わう
かんだばージューシィを探して

2012年10月25日 • 八巻 由利子

――「かんだばージューシィ」とは沖縄語でいものつる、つまり「かずら葉」のなまりである。私はこれを入れた雑炊が好きで、特にシイバスのアラを焼いて実 をほぐしたものをだしにして作ったジューシィ(ゾウスイ)は、たまらないほどおいしい。私がこの味を知ったのは、つい二、三年前のこと。 幸地さんのきよさんが、「水代が高くって、只水を捨てるのは馬鹿馬鹿しい」と前庭のダィコンドラを全部掘りおこし、その後にサツマイモを植えつけた。しば らくしたら芽を出し、間もなく庭一面に青々とした葉をつけた…

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