ディスカバー・ニッケイ

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渡邉 親枝

(わたなべ・のりえ)


東京都出身、2007年7月からブラジルサンパウロ在住。青山学院大学文学部英米文学科卒。現在、サンパウロの邦字紙、ニッケイ新聞で記者をしている。日系社会のイベントほか、経済危機で帰国したデカセギ家族の現状などを取材。

(2009年6月 更新)


この執筆者によるストーリー

激変するデカセギ事情=大挙帰伯の真相に迫る
第7回(終) 各地で求められる支援=パラナ州起業相談30%増

2009年8月1日 • 渡邉 親枝

>>第6回デカセギ大挙帰伯が今後も続くと予想される中、伯国側の受け入れ支援体制作りが早急に求められている。 愛知県、三重県、群馬県、岐阜県の県庁職員、聖市、南麻州の識者や関係者が声をかけあい、一月三十一日にインターネットを通したテレビ会議が開かれた。 聖市からはデカセギ子弟の教育支援を行っているISEC(文化教育連帯学会=吉岡黎明会長)の九人が参加。日本語とポルトガル語を交えながら、互いに現場の状況を報告した。 「三カ月でブラジル人の県内外国人登録数が三百九十二人減。未登録…

激変するデカセギ事情=大挙帰伯の真相に迫る
第6回 リピーターの心の揺れ=日伯漂う浮草のように

2009年7月25日 • 渡邉 親枝

>>第5回「もうデカセギは終わりにしよう、もう日本に戻らない、ブラジルで頑張ろうと思って帰ってくるけど、結局また行くことになってしまう。社会に馴染めない」。 十二日に行われたグループ・ニッケイ主催(島袋レダ代表)のデカセギ帰伯者向け支援相談会「ただいまプロジェクト」に集まった二十人の一人、佐藤ロジェリオさん(44、二世、独身)は、こう悩みを打ち明けた。 ポルトガル語は問題ない。賃金の格差、生活水準、社会で揉まれる過程、「いざとなれば日本で働けばいい」という逃げ道的な考えなど…

激変するデカセギ事情=大挙帰伯の真相に迫る
第5回 職業相談会に殺到=「ブラジルに溶け込めず孤立」

2009年7月18日 • 渡邉 親枝

>>第4回「普段ならデカセギ帰りの人は十五人くらいなのに、先月の職業相談会には七十五人も来た。みんな仕事を探し、それぞれの悩みを抱えている。事態の緊迫さを実感せずにはいられなかった」 一月に行われたグループ・ニッケイ(島袋レダ代表)のデカセギ帰伯者向け相談会には、通常の五倍が殺到した。冒頭の言葉は、中林ミルトン副代表がその時の様子をしみじみと語ったものだ。 同グループは聖市リベルダーデ区で、毎月第二木曜に一般を対象とした職業相談や講演会に加え、六年前から毎月最終木曜にデカセ…

激変するデカセギ事情=大挙帰伯の真相に迫る
第4回 「代わりに中国人200人」=野宿するブラジル人も

2009年7月11日 • 渡邉 親枝

>>第3回「私たちが働いていた群馬県富岡市の自動車部品工場では三百人以上も派遣社員がいました。ほとんどがブラジル人でしたが、昨年十二月に全員クビにされ、代わりに入ったのは中国人研修生二百人でした」 五日午前八時、JAL便で帰伯したばかりの大関ケンジ(48、二世)、ヒスエ(50、二世)夫妻をグアルーリョス国際空港で取材すると、そう話してうなだれた。家財道具一式を詰め込んだ、トランクとカバンはいっぱいになっているが、表情は暗い。 「三年ほど働いていたけど、ブラジル人もペルー人も…

激変するデカセギ事情=大挙帰伯の真相に迫る
第3回 大量帰国報道は本当か=片道チケットが五倍に

2009年6月27日 • 渡邉 親枝

>>第2回昨年9月の金融危機による不況で「派遣切り」が始まって以降、日本からのニュースには「ブラジル行き航空券、3月まで帰国するブラジル人でいっぱい」のような報道がちらほらみられたが、それは本当だろうか。 JAL聖支店営業所の小松繁彦所長は「いろんな所で言われているような、帰国者が殺到して、ブラジル行きの飛行機がパンパンという状況ではない」と断言する。「去年11月から全体的に増えた。多くのデカセギが帰ってきていることははっきりしている」。 聖市内の大手日系旅行社によれば、「…

激変するデカセギ事情=大挙帰伯の真相に迫る
第2回 未曾有の業界危機に直面=「金ないヤツは行くな」

2009年6月21日 • 渡邉 親枝

>>第1回「津波が来たみたい」。グライダー旅行社で翻訳担当をする安田功さんは、未曾有の〃デカセギ危機〃の現在を、そう形容し、「いつまで続くのか。いつまで(会社が)持つか、分からない」とため息をつく。 同社の田村あゆみ代表取締役は、デカセギのピーク時には「制限ぎりぎりの週六十件、月二百五十件前後ほど領事館でビザの申請代行をしていた」と振り返る。それが、今年に入って「ゼロの日が続く」と明かす。 同社は、派遣会社の書類代行をする、領事館認定の査証取得認定旅行社。聖州近郊に十五社あ…

激変するデカセギ事情=大挙帰伯の真相に迫る
第1回 次々に潰れる派遣会社=最大手すら年末からゼロ

2009年6月13日 • 渡邉 親枝

デカセギを取り巻く環境が激変しているのは、日本ばかりではない。金融危機の犠牲となり、真っ先に「派遣切り」されたデカセギが大挙して帰伯してお り、当地の事情もまた急変している。最大手と言われていた派遣会社ですら一人も送れない状態に陥いり、グアルーリョス空港で取材したデカセギ夫婦は「私た ちは首になり、代わりに中国人研修生200人が工場に入った」とうなだれた。大挙帰伯を裏付けるように、日本からブラジル行きの飛行機利用者は先月、前年 比2.5倍強を記録した。デカセギ業界にいったい…

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