世良 杏奈(岡田)

(せら・あんな(おかだ))

米 インディアナ大学ブルーミントン校国際比較教育学および社会学の博士課程生。 教えること、研究、海と二人の子どもたちと過ごすことが大好き。 愛知県で日系ブラジル人の子どもたちの日本語教師と語学相談員、そしてサン・フランシスコ(カリフォルニア)でも移民生徒の学習支援員としての経歴を持つ。 移民支援に関わるNPOや企業でも職員やボランティアとして活躍。 広島大学教育学部教育学科学士、スタンフォード大学教育大学院国際教育政策分析コース修士を取得。

(2019年11月 更新)

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「三重移民」のつぶやき:グローバリゼションと変動する移民アイデンティティ

私にとって自分のアイデンティティについて話すのはかなり面倒である。おそらく誰にとっても「自分は何者なのか?」という問いは容易く答えられるものではない。移民、すなわち国家間で移住した人とその子孫にとっては更に答えるのが複雑な問いである。私はブラジル、日本、アメリカにわたる「三重」の移民であり、「出身は?」という質問に答えるのも一筋縄ではいかない。昔から悩ましく思うアイデンティティや出身に関する質問に対して、近頃は三段階に分けて説明することにしている。まずは両親の出身地から始め、それから私が生まれ育った場所、そして最後に私が今住んでいる場所の順で話す。それぞれが全て違う国であり、そうなった経緯を説明できるからだ。このエッセイでは、この私のアイデンティティに対するアプローチの利点と難点について考えてみる。そして最後には母として、自分の子どもたちへと引き継いでいきたいアイデンティティとの接し方についてまとめてみる ...

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