コウジのコラム
ニッケイ・スピリット

私は子供の頃から、自分がいわゆる「アメリカ人」に見えないことを自覚していました。そのため、時々、自分がアメリカ人ではないと感じることがありました。そのようなことを誰かに面と向かって言われた経験はありませんが、白人ではないアメリカ人であれば、このような感覚に陥ったことがあると思います。また、子供だった私は、自分はたまたまアメリカに住んでいる日本人なんだという感覚もありました。ですので、7歳の時、家族と初めて日本を訪れることになった時、私はとても楽しみにしていました。日本へ行けば、確固たる「日本人」というアイデンティティを獲得できるとすっかり思い込んで(またはそうなればいいと強く願って)いたからです。
そんな思いとは裏腹に、日本に到着した私はすっかり落胆してしまいました ...