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グレッグ・ロビンソン

(Greg Robinson)

@Greg

ニューヨーク生まれのグレッグ・ロビンソン教授は、カナダ・モントリオールの主にフランス語を使用言語としているケベック大学モントリオール校の歴史学教授です。ロビンソン教授には、以下の著書があります。

『By Order of the President: FDR and the Internment of Japanese Americans』(ハーバード大学出版局 2001年)、『A Tragedy of Democracy; Japanese Confinement in North America』 ( コロンビア大学出版局 2009年)、『After Camp: Portraits in Postwar Japanese Life and Politics』 (カリフォルニア大学出版局 2012年)、『Pacific Citizens: Larry and Guyo Tajiri and Japanese American Journalism in the World War II Era』 (イリノイ大学出版局 2012年)、『The Great Unknown: Japanese American Sketches』(コロラド大学出版局、2016年)があり、詩選集『Miné Okubo: Following Her Own Road』(ワシントン大学出版局 2008年)の共編者でもあります。『John Okada - The Life & Rediscovered Work of the Author of No-No Boy』(2018年、ワシントン大学出版)の共同編集も手掛けた。 最新作には、『The Unsung Great: Portraits of Extraordinary Japanese Americans』(2020年、ワシントン大学出版)がある。連絡先:robinson.greg@uqam.ca.

(2021年7月 更新) 


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T. ジョン フジイ: 海外駐在員か協力者か? - パート 2

2020年8月19日 • グレッグ・ロビンソン

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2020年8月18日 • グレッグ・ロビンソン

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芸術家の連合:君源五と田川文治 - パート 2

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ジョン・マクギルヴリー・マキ:友好的な回想

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2020年5月29日 • グレッグ・ロビンソン

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ウィル・トーマスを探して:二世のアフリカ系アメリカ人の友人

2020年5月6日 • グレッグ・ロビンソン

20世紀最後の数十年以降、アジア系アメリカ人の経験はアメリカ社会の主流で関心を集める話題となり、その過程で国の文学作品に取り入れられるようになりました。あらゆる背景を持つ作家による本が出版され、エイミー・タン、ジュンパ・ラヒリ、ヴィエット・タン・グエンなどの作家の作品がベストセラーになりました。この時期、すでにアジア系アメリカ人の歴史の中で最も研究されている主題として誇り高い地位を占めていた日系アメリカ人の戦時中の監禁問題は、日系アメリカ人や他の背景を持つアメリカ人によって…

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