ナンシー・キョウコ・オダ

(Nancy Kyoko Oda)

ツールレイク隔離センターで生まれる。元小学校校長、サンフェルナンドバレー日系アメリカ人コミュニティセンター役員、ツナキャニオン拘置所連合会長。ツールレイク軍事刑務所日誌は、カリフォルニア大学ロサンゼルス校スヤマ・プロジェクトのウェブサイトSuyama Project websiteに掲載されている。

(2018年6月 更新)

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ニッケイ物語#7 — ニッケイ・ルーツ:私たちの文化の足跡をたどる

ツールレイク軍事刑務所日誌:生存者の物語

45年前、私は父、タツオ・イノウエと実家のキッチンに座り、父のツールレイク軍事刑務所日誌を書き写していました。まだ幼かった現在50代の二人の息子たちが奥の部屋で眠る間、毎晩私たちは煙たい部屋で、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の講義に提出する論文を書き進めていました。

それは単なる課題ではありませんでした。それは私たちの家族の物語、私たちの声、アメリカに刻まれた私たちの足跡でした。

最初にお伝えしておきたいのは、強制収容末期に生まれた三世の私には、収容所の記憶は全くないということです。けれども私の家族は収容所について詳しく話していましたし、遺留品もたくさん保管していたと思います。家には大きな木の看板があり、ずいぶん後になって知ったことですが、そこには「ダイイチドウジョウ、ツールレイク」と書かれていました。1970年11月、ツールレイクの固く乾いた土地に足を踏み入れたことは ...

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