西舘 世公

(にしだて・せいこう)

1948年、岩手県に生まれる。1964年、家族5人でパラグアイ国アルトパラナ移住地(現在のピラポ移住地)に入植し、以来、農業に従事している。現在は、大豆・トウモロコシ・小麦などを中心に栽培し、その耕作面積は約300ヘクタールに及ぶ。農場の一部に当時の原始林を残し、公園としても解放している。ピラポ日本人会副会長、ピラポ岩手県人会会長を務める。「ピラポ入植50周年」を記念し開設されたピラポ移住資料館では、自らが中心となって資料収集と整理を行った。趣味は、絵画、歴史研究。

(2010年12月 更新)

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移住地開設から50周年を迎えるピラポ

アルトパラナ移住地の開設

1952年に再開されたパラグアイ国への戦後日本人移住により、戦後開設されたチャベス・フラム移住地がすぐに満植となりました。移住希望者が急増する日本の社会事情に応え、海外移住振興会社と海協連は、新たな移住地の開設が急務とされ、イタプア県中東部に位置するパラナ川沿岸のピラポ地区に巾20km 奥行き40km 約85,000haの大原生林を購入し、1959年アルトパラナ移住地と命名され造成を開始した。当時、振興会社は4年間で2,000家族、12,000人の入植を計画し、世界最大の日本人移住地として国内外から脚光をあびた。それは、戦後経済の低迷に悩む日本国にとって、画期的な失業者対策であり、民族移動計画であり、その成功と将来が期待された。

入植開始と初期の状況

1960年8月2日 ...

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