二宮 正人

(にのみや・まさと)

サンパウロ大学法学部博士教授、ブラジル国弁護士。東京大学法学部客員教授も務め、CIATE国外就労者情報援護センター理事長、ブラジル日本文化福祉協会評議員会第一副会長も兼任する。

(2010年4月 更新)

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八木貞二さんの追憶

恒例となった大学での講義のために訪日中のある日、新聞の死亡欄で、八木さんのお名前を見つけ、愕然とした。侍従次長を定年退職されてからも陛下の御用係として、さらに数年勤められ、昨年も賀状を頂いたことから、まさかこんなに早くお亡くなりになられるとは思ってもいなかった。享年81歳とのことであった。

12月12日に練馬の愛染院で行われた告別式に出席させて頂いたが、天皇皇后両陛下、皇太子同妃殿下をはじめとるす各宮家や多くの友人知己からのお花に囲まれた祭壇に掲げられたご遺影は、初めて拝見するセーター姿であった。ご友人代表の弔辞にも真っ先に述べられたように、温厚そのもののお顔が印象的であり、涙を禁じ得なかった。

私が八木さんと初めて会ったのは、忘れもしない1978年にブラジルで行われた移民70周年祭に、現両陛下が皇太子同妃殿下であられた頃、昭和天皇のご名代として、1967年に続いて2度目の訪伯をされたときであった。当時、文部省国費外国人留学生として東京大学大学院に在籍中であったが、1976年にエルネスト・ガイゼル大統領がブラジルの国家元首として初訪日した際に通訳を務めたことから ...

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The Multiple Identities of the Nikkei Community

The Dynamic Life of Migrants Between Brazil and Japan

The year 2008 has been characterized by celebrations of the centenary of Japanese immigration to Brazil and as the Year of the Brazil-Japan Exchange. The media in both countries have widely divulged the various events, but we can affirm that the Brazilian press has taken advantage of the occasion to divulge not only centenary-related stories but also to present stories about elements of Japanese culture of interest to Brazilians. Additionally, numerous books have been published on the subject.

If on the one hand a strong human bond was formed between the two countries through immigrants and their descendants up to ...

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