タミコ・ニムラ

(Nimura Tamiko)

タミコ・ニムラさんは、太平洋岸北西部出身、現在は北カリフォルニア在住の日系アメリカ人三世でありフィリピン系アメリカ人の作家です。タミコさんの記事は、シアトル・スター紙、Seattlest.com、インターナショナル・イグザミナー紙、そして自身のブログ、「Kikugirl: My Own Private MFA」で読むことができます。現在、第二次大戦中にツーリレイクに収容された父の書いた手稿への自らの想いなどをまとめた本を手がけている。

(2012年7月 更新) 

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家族を作るごちそう

ネーサンおばさんの家のドライブウェイに入ると、タイヤの下から砂利の音がパチパチと聞こえてきます。車を停めて、私と夫のジョシュはシートベルトを外し、小さな二人の娘を後部座席から降ろします。毛布やぬいぐるみを持って家まで歩き、網戸をノックします。

「あけましておめでとう!さあ入って!」80歳を過ぎたおばさんが元気に迎えてくれます。ハグや驚き声(「オチビちゃんたち、ずいぶん大きくなって!」)が上がった後、30メートル位離れたところに住んでいるサダコおばさんの家に持って行くものがあるかどうか、おばさんに尋ねます。照り焼きチキンや絶品フルーツサラダを持って家を出て、おばさんやおじさん、いとこたちに踏み固められて歩きやすくなっている小道を進みます。

もっとたくさん石が敷かれている別のドライブウェイから階段を上り、キッチンに入ります。いとこのヒロシとソウジは、お雑煮を朱と黒の漆器のお椀に盛り付けています。私は娘たちにコンロの火に気を付けるよう言い聞かせます。緑茶とコーヒー用のお湯を沸かしているのです ...

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ニッケイ物語#2 — ニッケイ+ ~混ざり合う言語、伝統、世代、人種の物語~

日系フィリピン人の思い出写真

「あなたのお母さんってフィリピン人?」友人のお母さんが尋ねます。彼女もまたフィリピン人です。そのお母さんは首を横に振って優しく微笑み、こう言います。「あなたは日本人っぽく見えるわね」

* * * * *

私は姓も名も日本人名で、フィリピン名は入っていません。でも一方で、大西洋岸の北西部では「素敵な日焼け」とされるような肌の色をしています。私はチュロンやルンピア、アドボの作り方を知っていますし、照り焼きチキンを家の秘伝のレシピで一から作ることができます。また、ゴルディロックスのランチカウンターや照り焼きランチメニューを見て注文もできると思います。仏教やカトリックの礼拝に行ったりもしましたが、どちらにも属さずにいます。先生として、私は生徒に自己紹介をするとき、「左半分が日本人、右半分がフィリピン人です」と言ったものでした。人間の身体の変わった面を示したかったのです ...

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ニッケイ物語 #1 — いただきます!ニッケイ食文化を味わう

私のログキャビン・スキヤキソング*

1.

私のブログに残されたコメントには、「ついにあなたと妹さんを見つけたわ!」と綴られていました。その人は、私の父と幼年期から青年期にかけて友人だったと言うのです。しかし、私が覚えている限り、会ったことはありません。彼女は、日系アメリカ人の中では珍しい私と妹の名前も知っていました。私がカリフォルニアのローズビルで育ったことも知っていて、父の思い出を私に伝えたいというのです。

私は初め、少し気味が悪い気がしましたが、記憶の中から子供の頃の名前リストを洗い出してみました。でも、思い出せるのは、狭い家の中で開いた夕食会に大勢のお客さんがひしめき合っていることだけでした。他には何もありません。この人は一体誰だろう? 決定的だったのは、コメントの追伸でした。

「お父さんのすき焼きレシピ(あなたのお祖父さんから引き継いだもの ...

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Behind the Tadaima! Scenes with Kimiko Marr of Japanese American Memorial Pilgrimages 

I met Yonsei Kimiko Marr through social media and an online network of Japanese American activists and pilgrimage organizers. The network has become so active that over the last few years, I forget that we’ve never met in person. So perhaps it’s perfect that this virtual connection led me to this conversation with Kimiko over e-mail, as she’s in the middle of a massive online undertaking in Summer 2020: Tadaima! an online series of events (both live and prerecorded) intended as a virtual pilgrimage for the Japanese American community.

According to the website, Tadaima! is “a collaborative ...

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Keywords For Being Nikkei In A Moment of Racial Reckoning

“I recognized that the heartbeat, historically, of racism, has been denial.”

— Ibram Kendi 

Brokenness.

There are times to write normality and there are times to write brokenness. Feeling the need for something as it was—“normal”— the essay I wanted to write used a straightforward reporting style, journalism, objectivity, neutrality. This style is what we’re accustomed to as “normal.” It’s mid-2020. These times are both normal and broken, and some ways were always broken. This essay objected to the idea of objectivity and neutrality in writing. This essay insisted that it be written instead. 

Here are some of ...

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