鍬塚 賢太郎

(くわつか・けんたろう)

福岡県生まれ。琉球大学法文学部准教授。琉球大学法文学部卒業、広島大学大学院文学研究科修了。専門は人文地理学。今回のアンケート調査ではデータベース 作成やデータ集計などを担当。人の移動と地域間関係・地域開発に関心をもつ。ほかにも、米軍が第2次世界大戦以降に沖縄や日本をはじめとするアジア地域に ついて作成した地図(AMS図)についても研究している。

(2008年3月 更新)

migration en ja

「ウチナーンチュ」の移動の経験差と沖縄社会 ― 「第4回世界のウチナーンチュ大会」参加者の出生地と居住地の分析から―

1. はじめに

居住地を変えることで生活は変化する。それは日常的に接する人びととの関係が変化することでもある。ただし居住地を変えたからといって,これまで生 活していた場所での記憶を完全に消し去ることは難しく,それは新しい場所での生活に何らかの影響を与えていく。こうした場所にまつわる累積的な記憶を「移 動の地理的経験」とするならば,そうした記憶と移動の経験を持つ人びとは100年という歴史をもつ「移民社会」にとって,どのような役割を担うのだろう か。「移民社会」は,それが所在する「地域」やそれを構成する人々の「世代」といった準拠枠だけでなく,移民社会を構成する人々の移動の経路という側面か ...

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