金城 宏幸
(きんじょう・ひろゆき)
沖縄県生まれ。琉球大学。フィリピン大学大学院を終了。国際言語文化センター代表取締役、国際リゾート専門学校校長など を経て、現在琉球大学法文学部准教授。専門分野はスペイン文化論、言語研究、言語社会学。最近はウチナーンチュウのアイデンティティとネットワークに関心 を持つ。
(2008年2月 更新)
この執筆者によるストーリー
「世界のウチナーンチュ大会」と沖縄県系人ネットワーク
2008年2月29日 • 金城 宏幸
ウチナーンチュ(沖縄の人々)を知るためのキーワードの一つは「移民」である。近代史の中で海外/県外への移民は沖縄にとって重要な意味を持ち、 20世紀前半においては一つの社会現象であった。1900年に、26人の沖縄人がハワイのオアフ島に上陸して以後、南北アメリカ大陸や南洋諸島、フィリピ ンなどへと多くのウチナーンチュが海を渡り、沖縄県は、全国でも有数の移民県として知られた。その結果、下表のように現在では海外に多数の県系人が存在す ることとなり、ハワイやロサンゼルスに見られるよう…