ディスカバー・ニッケイ

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河原 典史

(かわはら・のりふみ)


1963年大阪生まれ、立命館大学文学部准教授、専門は歴史地理学。おもな業績は、『日系人の経験と国際移動―在外日本人・移民の近現代史―』(米山裕との共編、人文書院、2007)、「植民地期の朝鮮・済州島における日本人の活動」、平岡昭利編『離島研究Ⅱ』(海青社、2007)所収論文。

(2011年 2月更新)


この執筆者によるストーリー

来日就学生物語 ~マイグレーション研究会メンバーによる移民研究~
第8回(後編) 朝鮮人学生の留学と就業―立命館大学の場合―

2011年2月17日 • 河原 典史

>>前編4 朝鮮籍学生の修学と進路前掲の『全立命館學友會名簿』を利用して、1943(昭和18)年における卒業後の居住地と就業について説明してみよう。まずは、再び回想から考えてみよう(太字は筆者)。 「あの当時に大学に学んでいる人というのはですね、むこうから、本国(朝鮮)から来るんですよ。そして、卒業したら帰っちゃうんです。ほとんどがそうで、ごく少数の人たちがここに残るわけ」 これまでは、1930年代の朝鮮籍学生をとりまく知識の還流、もしくは回流をめぐって検討されてきた。…

来日就学生物語 ~マイグレーション研究会メンバーによる移民研究~
第8回(前編) 朝鮮人学生の留学と就業―立命館大学の場合―

2011年2月10日 • 河原 典史

1 はじめに―東・東南アジアからの留学生―1930年代の日本では、国際的な飛躍を目指す一方で、国際連盟の脱退を筆頭に、国際社会からの孤立が懸念されていた。その対応のひとつとして、政府は近隣諸国から積極的に留学生を受け入れる政策を模索していた。それは、日本の勢力圏であった台湾、朝鮮や満州などの「外地」だけでなく、東南アジアの非勢力圏からの受容もみられた。 朝鮮総督府学務局『在内地朝鮮学生状況調』(1920)、朝鮮教育学奨学部『在内地朝鮮学生調』(1926)や内務省警察局編『社…

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