フェイスブックの友人が私に、ディスカバー・ニッケイのお正月写真企画への投稿を勧めてくれたとき、大切な思い出がせきを切ったようにあふれ出てきました。私はクリスマスの喧噪が苦手なので、家族は私をスクルージ・マクダック(訳注:ディズニーキャラクターでドナルド・ダックの気難しい伯父)と呼びます。プレゼント交換にツリーの飾り付け、クッキー作り、カードの交換と、私からするとクリスマスはあまりにもやり過ぎだと思うのです。一方でお正月は大好きで毎年楽しみにしています。私は、派手なクリスマスを悔悟するかのように、家族の意向に逆らい、私たち一家のスタイルで祝うお正月を強行しています。
お正月は、父が母や私たちきょうだいに毎年押し付けていたのと同じ期待を運んでくることに、私は数年前にはたと気づきました。父はもう亡くなっているので、父による年間行事のあらゆる抑圧的な儀式から私たちは解放されましたが、皮肉にも私は、逃れるどころかそれを受け入れ、引き継いでいました。私は、伝統を薄れさせることで、自分の子どもや甥や姪たちに受け継いでほしい大切な遺産を消してしまう可能性を恐れたのです。
何週間ものクリスマスのお祝いの余韻が残るなか、次の行事に進むために必要なエネルギーに再び火をつけることに、家族はいまいち乗り気になれません。しかし、父の時代同様、毎年私たちはとにかくやり遂げ、奇跡的に予定通りお正月を迎えてい…