偉大なる彫刻家 ノグチ・イサムの生涯 ―その9/9

その8>>
1969年、イサムは香川県高松市牟礼町(むれちょう)に住む、日本の黒御影石などに魅せられたのがきっかけで庵治石(あじいし)の産地であったことが住まいとアトリエを構える事にイサムの心を決定づけた。良きパートナーとして助手の和泉正敏氏を得て精力的に制作を始める。1986年、スライド・マントラを制作、第42回ヴェネツィア・ビエンナーレのアメリカ代表として出品する。1987年レーガン大統領より「アメリカ国民芸術勲章」を受章。1988年、「勲三等瑞宝章」を授与される。
札幌のモエレ沼公園のランド・スケープの構想のプロジェクトが、1988年に決定してイサムは大喜びした。しかし、完成したモエレ沼公園を一度も見ることなくこの世を去ることになる ...