ニッケイ物語#7 — ニッケイ・ルーツ:私たちの文化の足跡をたどる
パラナの「グルッポ・ヒカリ・デ・ロンドリーナ」の伝統行事『餅つき』

もち米で作った団子「餅」は、ブラジルの日本移民や日系人の多い地域のスーパーや朝市、日本食品店で簡単に手に入ります。
店頭に並ぶ餅を見る人の多くは、日本文化における餅の由来や意味など知らないと思います。
餅を作るのはとても手間がかかる作業ですが、昔からブラジルの日系コミュニティでは結婚式やお正月のお祝いに欠かせないものでした。
一晩水に浸したもち米を蒸して、それを臼に入れて男性たちが槌で搗いて餅を作ります。美味しい餅を作るには5人の男の力が必要だったと言われています。
親族や友人が交代でもち米を浸し、蒸し、それを臼にいれて搗いて餅を作っていました。
皆の協力で出来たたくさんのお餅は、皆で味わって食べました。
日本では、餅は神聖な食べ物として伝えられ、長寿、豊富、繁栄を祈願してお正月に食べる習わしがあります。
ブラジルの幾つかの日系団体は『餅つき』の伝統を守り ...