伴井 基三恵

(ばんい・きみえ)

1995年、ボリビア・サンフアン移住地に縁あって入植。 サンフアン日ボ協会勤務、サンフアン移民史料整理に着手する。

(2008年10月 更新)

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サンフアン移住地の医療と高齢者対策

サンフアン移住地は1955年に移住が始まって以来、集団入植が13年間続き、家族や単身移住者を含めて1992年までに302世帯1684名が入植しましたが、転出や帰国もみられ、現在の日系人口はおよそ750名になります。

入植から50余年を経た今、当時の若者や働き盛りは高齢者となり、老後を迎えています。移住地内のインフラ整備や教育の発展、ボリビア社会全体の風 潮などが相重なり、職業選択の幅が出てきて、専門職を身につけ都市部に出る子供たちや、便利なセンター地区に住む若夫婦などが増え、少数ながら高齢者世帯 や独居老人が出てきました。

一人暮らしの気軽さゆえ、同じものばかりを食べて栄養失調になるケースもあり、また移住地といえども、電話など生活設備に対して完全なる保障がない中で社会的な安否を図る公の場が必要との声も高まってきました。

現在サンフアン移住地で行われている高齢者福祉は、日本の「敬老の日」にちなんで行われる「敬老会 ...

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サンフアン移住地の婦人会活動

「今日は200人、お年寄りだからやわらかくて食べやすいものをね。」

サンフアン連合婦人会お得意の料理接待。移住地で行われる成人式や敬老会など、日ボ協会が主催する行事の彩をそえる婦人たち。公民館には生け花が飾られ、祝賀会では日本舞踊が披露されます。

ボリビアは海のない内陸国。お料理の元になるのは野のものと川魚。サンフアンで売られている野菜は国内の高冷地から入るジャガイモなどの根菜やレタ ス、キャベツなど、年間を通して手に入る野菜ですが、それはいつも決まった野菜。それらに手作り野菜が加えられ、婦人たちの手にかかると日本的な趣向を凝 らしたお料理が作られます。

サンフアン日本人移住地は、南米ボリビア国サンタクルス県にあり標高270m、一年を通して暖かい亜熱帯気候に位置します。移住地内には3世までが 混在し、全体の日系人口はおよそ750人。2005年に入植50周年を迎えたサンフアンですが、婦人会活動の歴史は今年で40年を迎えます ...

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移住地の文化活動 発行物にみる社会の変遷

サンフアン移住地は、1955年に最初の入植者らが足を踏み入れてから、今年で54年になる。日本国内における50年の歴史は、昭和から平成を迎 え、そして戦後の混乱を乗り越えた激動期でもあった。その記録を、と見ると、どの家庭でも新聞やラジオで報道がなされ、雑誌やグラビアなどもあったであろ う。

しかし、移住地となると条件は変わる。

サンフアン移住地は亜熱帯気候に属し、年間平均気温は24度。暖かいということは、虫や湿気が多く、害虫との闘いを強いられることもしばしば。本棚の本がいつのまにかシロアリの餌食に、なんてこともよくあること。

そんな劣悪な環境の中でも、移住地においては入植当初から読み物が発行されていた。

サンフアン移住地は、国内の37都道府県からの入植者が応募し ...

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ボリビア・サンフアン移住地のお祭り 「入植記念サンフアン祭」

ボリビア国東部サンタクルス県に位置するサンフアン日本人移住地は、2005年に入植50周年を迎えました。日系人口およそ750人、現在、三世までが居住しています。

サンフアン移住地の一大イベントである「入植記念サンフアン祭」は、毎年7月後半の土曜日に行われます。この日は、朝から運動会、展示会、盆踊りが催され、移住地の人々総出で朝から晩までお祭りを楽しみます。

今年は7月19日に行われ、400mトラックでの運動会、移住地産の野菜や婦人たちによる手芸、いけばな、書道を展示する農産物展示会、夜には炭坑節の音楽が響きわたり、盆踊りが繰り広げられました。

このお祭りが最初に行われたのは1960年、入植5周年を記念して開催されたと記録されています。

当時のサンフアンは、開拓の途中にあり ...

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