安仁屋 敬

(あにや・たかし)

オキナワ移住地出身の二世。サンタクルス中央日本人会書記理事。創立50周年記念誌の編纂に携わり、日本人会の議事録書などの資料を整理、文書にまとめている最中である。

(2009年5月 更新)

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ボリビア・サンタクルスの「成人式」

日本人・日系人の団体は若い世代を育てることがひとつの任務である。幼少年期に日本語学習と文化の伝承を行い、成人となって社会構成のシステムを自然な形で教え込むことで、未来の担い手を育てていく。

筆者も日本人会で日本語を学習し、成人を迎え、一時期海外へ出て、そしてサンタクルスに戻り、現在は団体活動に携わっている。現在の若い世代を見て、自分にもそのような時代があったと感嘆する。

21歳を境として、大人の世界へと導く役割を果たしてきたサンタクルス中央日本人会の成人式を振り返ってみたい。

サンタクルス中央日本人会において、記録に残る初めての成人式は1972年に挙行されている。以後、37年に渡る現在まで恒例行事として毎年開催されている。日本では4月に年度を開始するので、成人を迎える者もその通りに決められるが、当地では1月1日から12月31日までの間に21歳を迎える者を成人対象としている。

平均すると毎年10人から15人が成人式を迎えており、男女の割合はほぼ同等である。ただし年によっては成人者が一ケタ台であったり、男女の差が大きかったりする ...

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ボリビア・サンタクルスの「盆踊り祭り」

日本人・日系人の団体において、婦人方の存在と彼女たちが担ってきた役割は計りしれない。「内助の功」という言葉どおり団体の活動を支えている。

サンタクルス中央日本人会においても、その例にもれない。団体は1956年に創立されたものの、婦人会は9年後の1965年に結成されている。しかし、婦人会が日本人会の活動を活発にして、敬老会・母の日・老人ホームへの慰問などの行事を組織し、現在に至るまで継続されている。

日本人会の恒例行事のひとつである「盆踊り」が、現地社会に知れ渡るようになった経緯を紹介したい。

 
なにごともリーダーシップ、統率をはかる人物のもとに人が集まり、一つの会が結成される。サンタクルスの場合、横山領事(日本国初代領事 ...

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ボリビア・サンタクルスの「慰霊祭」

南アメリカの地図を開いてみて、ボリビア国が大陸の真ん中に位置することがお分かりいただけるかと思う。南米地図をさらに最北端と最南端を縦線でつ なぎ、ボリビア国を通過するように東西の横線を引いて十字架を作っていただきたい。接点となるところが、南アメリカの心臓部Santa Cruz(聖なる十字架)平原で、ボリビア国内ではサンタクルス県を形成する。県の総面積37万平方キロは日本の国土とほぼ同等で、県都サンタクルス市に はボリビア国の日系社会を総括するボリビア日系協会連合会と、在住日系の親睦団体サンタクルス中央日本人会が存在する。

ボリビアに於ける日本人移住は、1899年、ペルー移住者の一部がボリビアに渡ったのを機にはじまり、その多くはアマゾン地帯のゴム採集に従事し た。19世紀から20世紀初頭にかけてのゴム景気は人々を呼び寄せ、サンタクルス県の北部に位置するベニー県の町リベラルタは移住者によって創設され、最 盛期には日本のみならず、ヨーロッパ各地からの人々で賑わっていた ...

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