ディスカバー・ニッケイ

https://www.discovernikkei.org/ja/interviews/clips/693/

ひよこ雌雄鑑別の工程について (英語)

(英語) まずは、にわとりから卵の黄身を搾り出し、ふ化した卵が生きていれば、ふ卵器の中に18日間そしてふ化用の仕切りの中に3日間入れてひなを返すんです。そしてひよこができるだけ明るい黄色になるように、ホルムアルデヒトという消毒剤を木炭に混ぜたものを撒くのですが、それは除菌効果があるだけではなくて、白いひよこを黄色にする効果もあるんですね。ひよこが真っ白だとだめなんですよ。ふ化して1日の、黄色でフワフワしている赤ちゃんひなであればバイヤー受けもかなり良かったですね。それから、僕ら雌雄鑑別者がどれくらいの期間で熟練した仕事ができるようになるか定かではありませんけど、やり方としてはまず、左手の親指と人差し指を使ってひよこの肛門を開き、肛門の縁を見てオスかメスかを判断するんです。それが雄雌鑑別の仕事です。


日付: 2006年3月15・16日

場所: 米国、ワシントン州

インタビュアー: メーガン・アサカ

提供: Denshō: The Japanese American Legacy Project

語り手のプロフィール

ジョージ・ヤマダ氏は、1923年ワシントン州スポケーンで生まれた日系二世です。同地には両親が経営するワールド・ホテルがあったため、幼年時代もそこで過ごしました。父親は(ホテル経営の他に)グレート・ノーザン鉄道で郵便係としても働きました。ルイス・アンド・クラーク高校、ワシントン州立大学に就学。戦争中、日系アメリカ人を乗せてワイオミング州ハート・マウンテンの収容所に向う電車が、スポケーンを通り過ぎていくのを見たのを覚えているそうです。1944年、陸軍に徴兵され、ミネソタ州フォートスネリングおよびカリフォルニア州プレシディオの陸軍情報部語学学校に従事しました。第2次世界大戦後は、ニューヨーク北部地方とその近郊で初生雛鑑別師(しょせいびなかんべつし)として30年間働き、1970年代半ばにスポケーンに戻り、不動産業に従事しました。現在は妻のスージーと共にスポケーンに住み、釣りに励んでいます。(2006年3月16日)