組織タイピング(適合性検査)と血液検査を使っての実父確定検査(英語)

書き起こし文章は右記の言語でご覧になれます:

(英語)通常の実父確定検査をした時の話です。いつもの検査と異なる点は二卵性双生児の検査をしたという点だけでした。検査をすると不思議な事に、検査を受けに来た男性は双子の一人目の実父であるのに、双子のもう片方の実父ではないと結果がでたのです。

最初に私は、研究室の手違いで試験管が入れ替わってしまったのだろうと思いました。そこでその双子の母親に電話をして「こちらに手違いがあって、もう一度全員の検査をやり直したいので、こちらに来て頂けますか?」と言ったところ、その女性は「私にもっと良い考えがあります」と言いました。そして最初に検査を受けた人達ではなく、ある男性を連れてきたのです。するとどうでしょう、この男性は双子のもう片方の実父であり、一人目の実父でないことがわかったのです。つまり(母親は双子の実母であり)最初に検査を受けた男性が一人目の実父、後に検査を受けた男性がもう片方の実父であることは明白で、それ以外の理由は考えられませんでした。

こうしたことは、昔のシステムでは発見できませんでしたが、HLA1タイピングの様に、高度な多形性システム(polymorphic system)を使えば、今回のようなことも突き止めることができたのです。私達はこの事を『New England Journal of Medicine』に発表しました。過去にもドイツで二卵性双生児の一人が黒人でもう一人が白人だったケースがあったため、双子の実父が違うということが起こり得ることは、わかっていました。しかし我々のケースは組織タイピングと血液検査により解明された初めてのケースでした。

そのため発表後に報道機関がUCLAに来て、私に双子の母親について何か話して欲しいと言ったのですが、この件に関しては部外秘ですので何も申し上げることはできませんと言いました。しかしマスコミはこの件をテレビで取り上げ、母親にテレビに出るよう呼びかけたのです。すると翌日に母親がテレビに出演し、彼女の体験について語っていました。母親がテレビに出たかったなんて、とてもビックリしましたよ。

1. HLAとは「human leukocyte antigen(ヒト白血球抗原)」の略語で、白血球の血液型を決定するための、体中の細胞ににある遺伝マーカーです。HLAシステムは、臓器移植や血小板輸血の際に組織適合性を調べるのに使われます。HLAタイプは1万以上の種類に及びます。

2. P. I. Terasaki, D. Gjertson, D. Bernoco, S. Perdue, M. R. Mickey, J. Bond, 1978, “Twins with two different fathers identified by HLA,” New England Journal of Medicine, volume 299, P. 950.

日付: 2004年2月10日
場所: 米国、カリフォルニア州
Interviewer: グウェン・ジェンセン
Contributed by: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター

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