ディスカバー・ニッケイ

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インタビュー

アン・K・ナカムラ (中村アン貴代美)

ハワイ出身の三世。教師・ビジネスウーマンとして日本在住。

日本文化と西洋文化の違い(英語)

(英語)西洋文化では、自分の意見をはっきりと言いなさい、自分の意見を持ってそれをサポートすべきだって、教えますよね。それに対して、日本では他の人が何を言うかとか他の人が何を考えているということを考えなければいけないんです。積極的に発言するのは控えたほうがいいんですね。だから以前は自分の中でも葛藤がありましたよ。でも、年がたつにつれて、どうやったら二つの文化をうまく融合していけばよいのか何となく理解するようになるんでしょうね。それを人間として成長したというのか他文化の化の受け入れと呼ぶものかよく分からないのですが。でも、周りの人の意見に合わせようとして典型的な日本人のように振舞わないといけない状況や、逆に「いいえ、こうするべきだと思います」とはっきりと言わなければいけない状況を通して学んでいくんですよね。


日付: 2003年11月8日

場所: 日本、徳島県

インタビュアー: アート・ノムラ

提供: アート・ノムラ、『ファインディング・ホーム』

語り手のプロフィール

アン・ナカムラ氏は、ハワイ育ちの在日日系アメリカ人三世です。彼女は40代半ばの独身女性で、日本において教育・ビジネスの両分野でキャリアを築き上げたユニークな経験を持っています。インタビューの中で、以前に比べ日本人女性の婚期が遅くなり、独身をとおす女性も増えていることを指摘し、このような傾向は専門職へ就いている女性に多く見られると述べています。これは自分のような働く独身女性を受け入れる社会体制が日本で発展したことの結果であると見ています。以前は教師であれば女性でも結婚後に仕事を続けることは可能でしたが、ビジネスの分野では結婚を機に退職することが一般的でした。彼女は、「働く独身女性の模範」としてよりもむしろ、伝統に縛られない女性として日本社会に受け入れられていると考えています。

また、ハワイにいた頃は西洋とアジアの価値観や行動の違いに戸惑いを感じたことがあったようですが、日本で生活することによってこの違いを受け入れることができるようになったそうです。彼女は自分の家族がいるハワイへ帰りたいと思う反面、自分の仕事を日本で続けたいという相反する気持ちを持っています。日本では以前に比べより多くの外国人を見かけるようになり、「外人」の受け入れに対してもより寛大になっています。現在(2003年)、日本在住15年。自分でもこれほど長く日本で生活することになるとは想像していなかったようです。彼女は初め日系ビザで日本に滞在していましたが、現在は永住権を持っています。(2003年11月8日)

パム・カジ

日本での経験と自分への影響 (英語)

ハワイ生まれの日系人。家族と共に日本在住。

ボブ・キヨシ・オカサキ

アメリカと日本の仏教(英語)

日本在住30年以上の日系アメリカ人陶芸家。(1942年生)

竹下幸男

日本人市民としての意識の欠如(英語)

「アメリカ生まれの日本人」・元ビジネスマン。(1935年生)

山野愛子ジェーン

アメリカと日本のいいところを受け継ぐ(英語)

日本在住、カリフォルニア生まれのビジネスウーマン。祖母である山野愛子の後を継ぎ、美容界で活躍。(1964年生)

ウェイン・ヨコヤマ

余所者(英語)

南カリフォルニア出身の在日日系人(1948年生)

エンセン・井上

アメリカ人、故郷は日本(英語)

日本在住のハワイ生まれの格闘家(1967年生)

ビンス・オオタ

日本で日系アメリカ人でいること(英語)

在日日系アメリカ人デザイナー

ピーター・ミズキ

日本vs. オクラホマ州タルサ (英語)

在日三世・剣道家