ディスカバー・ニッケイ

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学生ストとのかかわり (英語)

(英語) 1959年に初めてサンフランシスコ州立大学に来たとき、私は教員組合のまとめ役の一人とオフィスを共有していました。大学に最初に来たときは政治的なことには無関心だったのですが・・・。おわかりいただけますよね?日本語や日本文学を教えている人達を除けば、日本人がほとんど採用されないようなところで仕事が得られたのです。それでもう十分だったのですよ。それだけで目標は達成できたと思っていたんです。ところが私達のオフィスでミーティングをしていた組合の人が、あなたも参加しなさいと私を誘ったのです。抵抗するよりも入ってしまった方が楽だったので組合の創立委員となりました。(学生)ストが始まると、組合も学生と共にストに入りました。ストを通して大学の職員サイドや学生サイドなど様々な人とかかわりますから、私も自然とすぐ(大学に)適応できたんです。そして色々な経験をしました。そう・・組合がストライキを行うと決めたときは自動的にストに入りましたね。


日付: 2004年1月7日

場所: 米国、カリフォルニア州

インタビュアー: アート・ハンセン

提供: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター

語り手のプロフィール

ジェームス・ヒラバヤシ氏は、20世紀初期に米国北西部太平洋岸に移住した勤勉な農民の息子として生まれました。1942年、当時高校3年生だったヒラバヤシ氏は、パインデール集合センターに一時的に拘留されましたが、その後北カリフォルニアのツールレイクの収容所へ移送、抑留されました。

第二次世界大戦後、シアトルのワシントン大学で人類学の文学士号(BA)と文学修士号(MA)取得し、その後ハーバード大学で博士号(Ph.D)を取得しました。現在はサンフランシスコ州立大学の名誉教授であり、合衆国で初めて設立された民族研究学部の学部長を務めました。そのほかにも、東京大学やアルバータ大学(カナダ)、アーマド・ベロ大学(ナイジェリアのザリア)での研究・教歴を持っています。

ヒラバヤシ氏は、2012年5月1日、85歳で亡くなりました。(2014年6月)