Imin-Kenkyukai Report on Workshop (Aug. 2006)

投稿者:Tomoko Ozawa 日付:土, 11/04/2006 - 00:58

移民学会共同研究プロジェクト ワークショップの報告
テーマ: 日本における移民研究動向展望―1994年から今日まで―

日時: 2006年8月5日(土)、6日(日)
場所: 津田塾大学 津田梅子記念交流館

プログラム:
第1日 8月5日(土) 
12:00 移民学会共同研究推進委員長挨拶 篠田 左多江(東京家政大学)

12:10-14:10 【第1セッション:ネーション・トランスナショナル】 司会 小澤 智子(白百合女子大学)
 長谷川 寿美(東海大学)「出移民」
 増田 直子(日本女子大学)「第二次世界大戦中の日系アメリカ人」
 菅(七戸) 美弥(東京学芸大学)「現代の移住、新移民 (おもにアメリカ本土)」
 河野 利佳子(フェリス女学院大学・院)「帰米二世、二重国籍」

Break

14:20-16:20 【第2セッション:移民と社会の諸相】 司会 菅(七戸)美弥(東京学芸大学)
 南川 文里(神戸市外国語大学)「『あるもの』から『つくられるもの』へ:日系エスニシティ研究の動向と展望」
 高橋 典史(一橋大学・院)「日系コミュニティと世代をめぐる研究動向」
 拝野 寿美子(東京学芸大学・院)「在日南米日系人に関する研究動向」
 深見 麻(東京大学・院)「芸術分野」
 飯野 朋美(津田塾大学・院)「日系アメリカ文学研究に見る日系人女性像」

Break

16:30-18:00 【総括セッション:これからの移民研究】 
 木村 健二(下関市立大学)

第2日 8月6日(日) 司会 村川 庸子(敬愛大学)
10:00-13:00 【移民研究の教育の現場から】 
 粂井 輝子(白百合女子大学)「アメリカ文化概論」 「アメリカ史」 他 (社会史) 
 森本 豊富(早稲田大学)「異文化間教育論」「演習I II」(移住論) 他 (教育学)
 南川 文里(神戸市外国語大学)「米国の社会」 (社会学) 

1日目は、炎天下の白昼ながら、関西を初めとする各地からの参加者を含む多くの来場者を迎えて行われた。
第1セッションは、「ネーション・トランスナショナル」と題して、4つのテーマについての研究動向と展望が報告された。<①「出移民」(長谷川寿美会員)、②「第二次世界大戦中の日系アメリカ人」(増田直子会員)、③「現代の移住、新移民(おもにアメリカ本土)」(菅(七戸)美弥会員)、④「帰米二世、二重国籍」(河野利佳子会員)>報告後の質疑応答では、旧来の日系人コミュニティと新移民の関係をどのように捉えるかなどが議論された。
 つづく第2セッションは、「移民と社会の諸相」と題して、5つのテーマで報告が行われた。<①「在日南米日系人に関する研究動向」(拝野寿美子会員)、②「『あるもの』から『つくられるもの』へ:日系エスニシティ研究の動向と展望(南川文里会員)、③「日系コミュニティと世代をめぐる研究動向」(高橋典史会員)、④「日系アメリカ文学研究に見る日系人女性像」(飯野朋美会員)、⑤「芸術分野」(深見麻会員)>会場からは、エスニシティに関して、「日系人」をどのように定義するか問題が投げかけられた。
 総括セッションでは、木村健二会長に「これからの移民研究」をテーマにご講演いただいた。植民地・勢力圏への移民の研究と、ハワイ・北米、南米などの斐勢力圏への移民の研究の交差の事例を挙げ、相互の研究交流による示唆の可能性を指摘、「密着」の必要性が語られた。また、日本をめぐる移民事象がどのような形で高校教科書レベルで取り上げられているかにも言及し、翌日の移民研究と教育に関するシンポジウムにつながる問いが発せられた。(文責:飯野朋美)