サンバの国でキバランバ! ~ブラジル奄美移民100年の軌跡~

1918年、鹿児島と沖縄の間にある奄美群島から「奄美人」がブラジルへ集団移住をはじめた。それからちょうど100年が経った2018年、ブラジルと奄美では「ブラジル奄美移民100周年」を記念して様々な交流事業が催され、次の100年を目指して新たな交流が始まった。従来のブラジル移民史では語られることのなかったブラジル奄美移民について、筆者が2018年4月から5月にかけて『南海日日新聞』に連載した記事に加筆修正して紹介する。

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第1回 大高の記憶、鮮やかに ~ 篤常重さん(名瀬出身)

1908年、日本人がブラジルへ集団移住を始めた。10年後の1918年、鹿児島県奄美からもブラジルへ渡る人々が現れた。2018年はそれから100年目に当たる。筆者は2018年2月25日、奄美文化センターで開催された「奄美市まなび・福祉フェスタ」に奄美からブラジルへ渡った人々を紹介するため、「奄美ブラジル移民談話会」と称し、ブラジル在住の奄美出身者のインタビュー映像やパネル展示を行った。

「親戚がブラジルへ行った」「近所にブラジルから帰国した人がいる」など、ブラジル移民を身近に感じている感想がある中、ある来場者からの「奄美でもあったんだ、ブラジル“棄民”」という感想が気になった。

ブラジル移民は“棄民”だったのか ...

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