Descubra a los Nikkei

https://www.discovernikkei.org/es/journal/2009/11/9/nihon-bunka-ni-muchu/

第7回 「盆栽は大切な家族であり親友」 - メアリーベル・ベランダックさん

盆栽は中国の唐に起原があり、平安時代の日本に伝わり花開いたと言われている。その盆栽が今、アメリカで人気を集めている。アメリカに盆栽を広めた功績者は故ジョン仲 氏。彼は日本で育った幼少時代に祖父から学んだ盆栽を、帰米した後、デモンストレーションや講演の形で人々に伝え続けた。今回、ご紹介するアメリカ人女性は、仲氏の弟子にあたる。

新しい世界が目の前に開けた

オレンジ郡フラトンにあるメアリーベルさんの家の居間には、日本の装飾品が数多く飾られている。彼女が単なる東洋趣味のアメリカ人でないことは、パティオに足を踏み入れた瞬間に分かる。二畳分ほどのスペースに、松や楓の盆栽の鉢が所狭しと配置されているからだ。すべて彼女自身の作品である。

一つ一つについて、「これは1967年から世話をしている盆栽、こっちは1984年」と、いつから世話をし始めたかまで正確に記憶していることに驚かされる。「どうやったら、そんなに長期間もたせることができるんですか」と、素朴な疑問を口にすると、「何度も死にかけた盆栽もあるのよ。でも、土を入れ替え、日々トリミングをして世話をすることで、こうして何十年も生き続けるの」とメアリーベルさん。まさに手塩にかけて育てて来たのだ。

1965年、夫の転勤でテキサスからカリフォルニアに来たことが、彼女のその後の人生を決めた。なぜなら、それまでテキサスでは一度も目にする機会がなかった盆栽を、ラグナビーチのナーサリーで偶然、「発見」したからだ。そして、同年の9月には盆栽のクラスを受講し始めた。

「もともと、日本に憧れていたの。小学校での初めての劇では、母親が手作りした着物を着て舞台に立ったほど。盆栽を最初に見た時も、理由もなく、とにかくこれを始めなくては、という衝動に駆られたの。師匠の仲さんには1960年代の終わりに出会ったけれど、彼のクラスを受け始めたのは74年のこと。亡くなるまで指導を仰ぎ続けた恩人。彼は新しい世界を目の前に切り開いてくれた」

仲氏は、全米に留まらずヨーロッパやオーストラリア、インドなど世界各地に盆栽を広めた功績を讃えられ、日本から勲章も受けている。仲氏の叙勲をまるで自分のことのように話すメアリーベルさんの笑顔からは、彼女の温かい人柄と師匠への限りない尊敬の念が伝わって来る。

体力維持に励むのも盆栽のため

現在、米国盆栽ファウンデーションの副会長を務めるメアリーベルさんの日々は多忙だ。毎年、各地で開催される展示会に駆けつけ、会議に出席し、二世ウィークをはじめとした日系社会の数多くのイベントにも関わっている。

しかも週に3日はパーソナルトレーナーについて、ジムでのトレーニングも欠かさない。83歳という年齢からくる体力の限界に挑戦しているのだとか。

「盆栽という趣味は体力が必要。重い鉢を運ばなくてはいけない。だから、健康な足腰を維持しておかなくては」

盆栽を大切に育てるように、自身の体力維持にも努力を怠らない姿勢には本当に頭が下がる。

「そこまでするのは、盆栽なしでは生きていけないからなんですね」と問うと、「まさにそう。1977年に夫に先立たれて以降、盆栽が家族であり親友でもあるの。テキサスでの夫の葬式から戻った時に、オレンジ郡の新しい盆栽クラブの世話役を引き受けたのも何かに打ち込みたかったから。そうするうちに、盆栽が自分の子供のように感じられて来たのよ」との答え。

パティオに並んだ30鉢ほどの作品の中から「一番のお気に入りはどれですか?」と質問した時、「そんなこと、答えられないわ。だって、それぞれに個性があるから」と言っていたメアリーベルさんの言葉がフラッシュバックした。確かに自分の子供に順位を付けられるはずがない。

* 本稿はU.S. FrontLine 2009年 8/5号からの転載です。

© 2009 Keiko Fukuda

bonsái tradiciones U.S. FrontLine (revista)
Sobre esta serie

Shamisen, cerámica, poesía, artes marciales, kimono... Preguntamos a los estadounidenses que dominan estas artes sobre sus encuentros y encantos de la cultura japonesa. (Reimpreso de US FrontLine 2009.)

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Acerca del Autor

Keiko Fukuda: Oriunda de la prefectura de Oita, egresada de la Universidad Internacional Cristina. Trabajó para una editorial de revista informativa en Tokio. En 1992 viajó a los Estados Unidos y trabajó como jefe de edición en una revista dedicada a la comunidad japonesa durante 11 años. Es freelance desde 2003 y actualmente escribe artículos para revistas focalizándose en entrevistas a personalidades. Publicó junto a otros escritores “Nihon ni Umarete” (nacido en Japón), Editorial Hankyu Communications. Sitio web: https://angeleno.net

Última actualización Julio de 2020

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