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家庭料理を超えた沖縄料理専門店がLA郊外で繁盛中

2008年初夏、ロサンゼルス郊外のトーランスに沖縄料理の店が開店した。店名を「沖縄居酒屋・SHIN」と言う。開店前から、「いよいよ本格的な 沖縄料理専門のレストランができるらしい」と、在ロサンゼルスのウチナーンチュの間では噂になっていた。かく言う筆者自身も楽しみにした沖縄料理ファンの 一人。沖縄出身ではないが、同県の物産をアメリカにPRするお手伝いをしている関係で、2008年2月に沖縄に渡った。現地で味わった、ゴーヤチャンプ ルー、グルクンの唐揚げ、海ぶどうは絶品だった。あの味を再び、アメリカにいながらにして食べられると思うと待ち遠しかった。

トーランスに隣接するガーデナには、全米でもハワイについで大規模な北米沖縄県人会の本部がある。会員は3千名を超す。それだけの沖縄出身者を抱え ながら、ロサンゼルス近辺にこれまで専門料理店がなかったのはなぜなのか。その素朴な疑問に対して、過去に県人会の会長も務めた経験もある当銘氏はこう答 えてくれたことがある。「むしろ、沖縄出身者が多いせいで、中途半端なレストランの料理よりも、自分たちで作った家庭料理の方が美味しく思えてしまう。実 際に自宅の庭でゴーヤを栽培している人は多い。皆がゴーヤチャンプルーでもソーキソバでも何でも手軽に作ってしまうから、レストランの出番がない」

バレーやハリウッドに数店舗展開している、日本食レストラン・カツヤのオーナーシェフは沖縄出身の上地勝也氏だ。彼の店でもソーキソバやチャンプ ルーを出している。品数は多いとは言えないが、どれも本格的で美味しい。しかし、メインはあくまで寿司をはじめとする日本食である。勝也氏も徐々に沖縄料 理の割合を増やしていきたいとは語っていたが、白人客がメインの顧客層である同店が、沖縄料理専門店になるのは難しいだろう。

さて、うっかりしているうちに沖縄居酒屋・SHINはグランドオープンを迎えていた。自分で足を運ぶ前に、ウチナーンチュの友人にリサーチしてみ た。彼女いわく「どの料理も美味しい。家庭料理の上をいっている。お勧めはフチャンプルーとアーサの天麩羅」とのことだった。ウチナーンチュも認めた味と いうわけだ。安心して予約してから店へと向かった。そう、ここは飛び入りでは席を確保することはできないほどの繁盛ぶりなのだ。正面のドアには「めんそー れ」、屋根には小型のシーサー、店内の壁一面には沖縄本島と離島の地図が描かれている。琉球情緒満点である。顧客は家族連れや若者グループとさまざまだ。 英語を話す20代の若者たちを見て、北米沖縄県人会の青年部のメンバーではないかと勝手に想像した。

友人が勧めた通りにフチャンプルー、アーサの天麩羅を頼んだが、アーサは既に品切れ。代わりにゴーヤの天麩羅、さらにラフテーをオーダー。飲み物は 泡盛のシークァーサー割にした。料理を口に運び、ドリンクで喉を潤すと、沖縄の夜が蘇る思いだった。最後はソーキソバで締めた。かつおと昆布のだしの味が 深い。ソーキソバはスープに醍醐味がある。

聞けば、沖縄から料理人を招聘してメニューを決定、厨房を任せているそうだ。料理だけでなく、黄色いTシャツを着たウエイトレスのサービスも明るく丁寧で得点が高い。
こうして大満足で同店を後にしたわけだが、その後3カ月の間に4回ほど通った。今でも予約は欠かせない。開店の5時30分の少し前には、駐車場に人だかりができるほど。最近、ランチも営業を開始した。

「沖縄料理の専門店は家庭料理に負けてしまうから成功しない」と言われたジンクスは、この店が覆したようだ。さらに、同店の成功がステップとなり、タコライス専門店、ソーキソバ専門店、沖縄豚アグー料理の専門店と、選択肢が増えてほしいと望む筆者は欲張りだろうか。

www.shinokinawaizakaya.com

© 2008 Keiko Fukuda