第2回 未曾有の業界危機に直面=「金ないヤツは行くな」
>>第1回
「津波が来たみたい」。グライダー旅行社で翻訳担当をする安田功さんは、未曾有の〃デカセギ危機〃の現在を、そう形容し、「いつまで続くのか。いつまで(会社が)持つか、分からない」とため息をつく。
同社の田村あゆみ代表取締役は、デカセギのピーク時には「制限ぎりぎりの週六十件、月二百五十件前後ほど領事館でビザの申請代行をしていた」と振り返る。それが、今年に入って「ゼロの日が続く」と明かす。
同社は、派遣会社の書類代行をする、領事館認定の査証取得認定旅行社。聖州近郊に十五社あった顧客も、四社は倒産、他は「しばらく止める」と連絡してきた。
また、宮崎秀人社長(宮崎ツーリズモ=聖市)のもとへ、日本でクビになったデカセギから国際…