ダニエル・オキモト~日本を代弁する国際政治経済学者 -その2
>>その1
日本にかわって、その立場を世界へ説明
1974年、オキモトは、博士論文を書くために再び来日して、東大社会科学研究所に研究員として約2年間在籍した。75年4月の「トーク・ショー」は、その時に行われた対談である。対談は彼の専門である日本の政治がテーマで、高校生の私には英語も内容も高度で、番組を見た後、文字に書き起こされたNHK のテキストを辞書を引きながら読んで、何とかフォローするのがやっとだった。
オキモトは、日本の政界にみられる閨閥、つまり血縁関係について具体的な数字を挙げながら、そのユニークさを説明した。当時の自民党の衆議院議員279 人のうち、30%近い75人が閨閥でできている。それも、従妹や姻戚関係を含まな…