Alberto J. Matsumoto

Nisei Japanese-Argentine. In 1990, he came to Japan as a government-financed international student. He received a Master’s degree in Law from the Yokohama National University. In 1997, he established a translation company specialized in public relations and legal work. He works as a court interpreter in district courts and family courts in Yokohama and Tokyo and also as a broadcast interpreter at NHK. He teaches the history of Japanese immigrants and the educational system in Japan to Nikkei trainees at JICA (Japan International Cooperation Agency) and teaches Spanish at educational institutions such as the Kanagawa University and the University of Shizuoka. He gives lectures on multi-culturalism for foreign advisors. He has published books in Spanish on the themes of income tax and resident status. In Japanese, he has published “54 Chapters to Learn About Argentine” (Akashi Shoten), “Learn How to Speak Spanish in 30 Days” (Natsumesha) and others. http://www.ideamatsu.com

Updated June 2013

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The Nikkei of Latin America and Latino Nikkei

南米日系社会の日本語教育

前回のコラムで、世界には400万人が日本語を学習していると指摘したが、海外の日系コミュニティーだけ見るとどれぐらいの受講生がいるのであろうか。国際交流財団の2012年の報告書によると、南米には443の日本語教育機関があり1,652人の講師が32,968人に教えているとある。これは世界の学習者の1%にも及ばない。南米の日系人受講者の数は更に少なく、南米全体の半分かそれ以下だと推察できる。

中南米には約160万人の日系人がいるが、世代交代もかなり進み、日本語への関心は以前ほど高くない。日本語教室に通っていても、ほとんどが週1−2回程度で、小学校から継続的に勉強し、中学レベルの日本語を学んでいる日系人子弟は非常に少ない。

とはいえ、パラグアイやボリビアの日本人移住地や日系人が集住している都市部では、コミュニティーによる日本語学校が整備されている。これらの地域では、毎日日本語を勉強している学生も多い ...

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The Nikkei of Latin America and Latino Nikkei

海外の日本語教育

近年、日本のアニメやマンガ、和食ブーム等によって日本語を学習する人が海外でも増えており、そのことがきっかけで来日する外国人も増加している。

国際交流基金 (Japan Foundation)が2012年に行った調査1によると、世界には約400万人が16,000の機関で63,000人の教師のもとで日本語を学んでいるという。この30年間で、学習者数は3倍に、教師数は6倍に増えており、主に東南アジアや中国で上昇している(台湾や韓国は、近年減少傾向にある)。COOL JAPANを代表するポップカルチャー関連や日本の文化的要素への関心から、日本語を学ぶ人が多く、逆に将来、日系企業に就職するためとか、日本に留学するといった目標を持っている人はそう多くはない ...

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The Nikkei of Latin America and Latino Nikkei

南米の年金状況と日本の南米就労者の年金問題

近年、外国人相談窓口では年金や介護、老後に関する相談が増えているという。2015年12月現在、南米出身の在留外国人は23万人で、そのうちブラジル人が17万人、ペルー人が4万7,000人、ボリビア人が5,400人、アルゼンチン人が2,600人等々である。年齢別にみると60歳以上の割合は全体の10%かそれ以下なので、今すぐに南米出身者の多くが年金の受給や介護に直面するわけではない。ただ、南米からの新規入国者はほとんどいないことで、一部の世帯は本国に残してきた年老いた両親を呼び寄せているため、年金を受給できるのかまたできる場合その金額はいくらになるのかといった問題だけでなく、老老介護問題など今後多くの課題に直面することが予測される。

日本に定住している南米出身者は、四半世紀前は20代から30代前半がほとんどだったが、今や彼らも40代、50代になっている1 ...

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The Nikkei of Latin America and Latino Nikkei

ラテンアメリカの低い貯蓄率、日本も実はかなり低い?—日本の南米日系就労者世帯の貯蓄率は?—

中南米諸国は、2000年頃から高い経済成長率が注目され、新たな中産階級による消費市場が世界の関心の的になった。石油や鉱物資源、穀物という第一次産品の国際価格が高騰し、多くの国々(ブラジル、メキシコ、アルゼンチン、ボリビア、ベネズエラ、チリ、ウルグアイ、パラグアイ、ペルー、エクアドル、コロンビア等)の財政は潤い、充実した社会政策を展開し、今度こそ構造的な貧困や教育問題等を自己財源で対応できると考えられた。特に新興国として最も注目されたのはブラジルで、30数年後には現在の日本のGDP国内総生産550兆円を抜くだろうと予想されていた(2015年現在、ブラジルのGDPは220兆円相当)1 ...

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次世代日系人と日本との繋がりー中南米日系社会の変化—

「次世代の日系人1」とは、いったいどのような日系人なのだろうか。単に中南米諸国に移住した日本人の子孫たち — 三世、四世、五世など(日本人だけでなく、ハーフやクォータ2等、他の人種・民族の血を引き継いでいる人たちも含む)— のことなのか。それとも、日本人離れした今話題の「ミレニアル(millennials)世代」的な日系人で、しがらみがなく、帰属意識も薄く、かつ柔軟で新しいもの好きで、クールジャパン的な要素に感心がある若者たちのことなのか ...

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