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メンソーレ!沖縄 in U.S.A.

第6回 沖縄と本土の気質を融合しアメリカでビジネス展開中

FAMIMA! CORPORATION エグゼクティブ・バイスプレジデント
糸数剛一 (いとかずごういち) さん / 沖縄生まれの駐在員

全米展開を推進している日本生まれのコンビニエンスストア、FAMIMA! の糸数剛一さんは、沖縄ファミリーマートからの派遣駐在員。19年前に沖縄ファミリーマートに入社した当時、20店舗だった県内の出店数をその後200に まで広げた手腕を買われ、アメリカのFAMIMA! を立ち上げるため2007年1月にロサンゼルスに赴任してきた。

「4年ほど前に視察目的でロサンゼルスに滞在したことがあります。その時に、ロサンゼルスは沖縄の雰囲気に非常に似ているという印象を持ちました。 沖縄移民が多く住むのも納得できます。沖縄は米軍基地を中心にした街作りが行われているので、道路や建物の感じまで、西海岸のそれによく似ているんです。 私自身、ここに住んでもいいなとすぐに思いました。実は沖縄出身者の例に漏れず、私の親類がここには数えきれないほど住んでいるはずなんです」

1959年那覇市生まれ。子供の頃は、両親の上司はアメリカ人、日常生活に使う通貨はドル、そして日本本土へ行くにはパスポートが必要な時代だった。

父親の転勤に伴い、12歳で東京に引っ越した時は「まるで外国のよう。カルチャーショックを感じました。特に夕方、東京ではどの家でも魚を焼き始め る。沖縄には焼き魚を食べる習慣がなかったので、その匂いと煙に『火事だ』と母親と慌てたこともあります」と笑いながら、日本が異国だった当時を振り返 る。

やれば何とかなる

子供の頃に沖縄で暮らし、その後東京で成長し、さらに大学卒業後に沖縄に戻って社会人生活を送った糸数さんは、「沖縄県民の『やれば何とかなる』という考え方と、本土の人の持つ几帳面さが融合すると、社会人として非常に素晴らしい特質につながる」と強調する。

「好きな言葉は『ナンクルナイサー』。人事を尽くして天命を待つ、という意味です。努力さえしていれば後は天に任せるだけという、沖縄人の前向きな 気質をよく表しています。それに深く考えずに思ったことをそのまま行動に移す点も素晴らしい。本土の人はその点、慎重過ぎる傾向がありますね」

糸数さん自身、FAMIMA! の米国展開にあたって、沖縄と本土の気質をバランスよく融合させて取り組んでいる。

「徹底的にマーケットリサーチを行う。ここは『日本的』な部分。実務面ではゴールに向かってまい進する点が沖縄的だといえるでしょう。アメリカ人と の会話でも物おじせずに知っている単語を並べます。言葉を変えたりしながら、とにかくしゃべり続ける。日本の中学校を出ていれば、基本的には語彙は足りて いるはずなんです。決して上手ではないけれど平気でしゃべれるのは、多分、沖縄的な気質がそうさせるのだと自己分析
しています」

沖縄でFAMIMA! を成功させた鍵は「ローカライゼーション」だったと糸数さんは断言する。「現地の人を雇用し、沖縄の食文化を取り入れた弁当を販売しました。それによって 本土から来たコンビニではなく自分たちのコンビニだと思ってもらえた。アメリカも同じです。アジア人と一部の日本好きなアメリカ人のための店というイメー ジから脱して、すべてのアメリカ人に受け入れられる店作りをしていくのが課題です。アメリカ
人の顧客を獲得した次のステップで、北米に多い沖縄出身者、また沖縄に興味のある人々を対象とした商材を開発していくことも視野に入れています」

FAMIMA! 店内で沖縄の商品を発見したら、アメリカ人へのブランド浸透というミッションが完遂した時だと思って間違いないようだ。

 

*本稿はU.S. FrontLine January 2008 (3rd week) からの転載です。

© 2008 Keiko Fukuda

business okinawa U.S. FrontLine uchinanchu

About this series

福田恵子氏による第7回にわたるアメリカの沖縄系コミュニティのシリーズ。アメリカの日本人を対象に読まれている日本語無料週刊誌、U.S. Flontline からの転載。